巨人・菅野にメジャー15球団動く!代理人のウルフ氏太鼓判「強い興味を持たれている」

[ 2020年12月11日 05:30 ]

巨人・菅野
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 大リーグ球団と交渉するためポスティングシステムの申請を行った巨人・菅野智之投手(31)の代理人を務めるジョエル・ウルフ氏(50)が9日(日本時間10日)、取材に対応し菅野を含めた日本人先発投手の需要が高まっていると明かした。大物FA選手の移籍市場の活発化が来年1月以降となるなか、1月7日(同8日)の交渉期限を前に、菅野が補強の目玉になる。

 言葉は徐々に熱を帯びた。米大手エージェント会社「ワッサーマングループ」の野球部門代表を務めるジョエル・ウルフ代理人。ポスティングシステム申請後、初めて菅野に関して言及した。

 「多くのMLB球団が連絡をしてきた。強い興味を持たれている。私の役割は彼にとってベストのものを獲得していくことだ」

 菅野が移籍市場の目玉に浮上する。同氏が抱える今オフの大物FA選手は、今季首位打者のラメーヒュー(ヤンキースからFA)、セミエン(アスレチックスからFA)ら。メジャー全体では、サイ・ヤング賞右腕のバウアー(レッズからFA)、田中(ヤンキースからFA)らが注目される。だがコロナ下で苦しい財政面など移籍市場は停滞気味で同氏は「FA市場で大金が動くのは少なくとも1月になる」。大物選手よりも先に、来年1月7日が交渉期限の菅野が最初のターゲットになる。

 すでに獲得候補としてヤンキース、レッドソックス、エンゼルスなど8球団が浮上。さらにウルフ氏は「少なくとも(30球団の)半分がトレード、FAで選手を積極的に獲りにいくと思う」と15球団前後からの接触の可能性も口にした。

 日本投手の価値も急騰中だ。60試合制だった今季、メジャーの先発投手は主に11、12試合に登板した。一方、菅野は120試合制の日本で20試合(137回1/3)に登板。「各球団はメジャーの投手が今季、極端に少ない投球回数で、来季はフルシーズン投げられるか心配している」と同氏。そして「MLB球団は(日本で)長いイニングを投げたことを、いいことだと評価している。需要は大きくなっている」と続けた。

 菅野との連絡を欠かさないというウルフ氏。「彼は頭が良く、自分の思うことをはっきりと表現してくれる。少し時間がかかるかもしれないけど、その時はオープンに対応してくれる」。クリスマスから新年に向け、菅野争奪戦が本格化する。(奥田秀樹通信員)

 ▽ワッサーマン・メディア・グループ ユニバーサル・スタジオの元社長ルー・ワッサーマン氏の孫ケイシー氏が1998年に設立した米大手エージェント会社。スポーツ選手の代理人業務や、米ソフトウエア大手マイクロソフト、米スポーツ用品大手ナイキなど、スポーツへのスポンサーなども取り扱う。ウルフ代理人は菅野のほかに、カブスのダルビッシュ、ツインズの前田、レイズの筒香らも担当。現役時代の松井秀喜氏(現ヤンキースGM特別アドバイザー)も、スタッフの一員としてサポートした。

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