センバツ21世紀枠候補・八戸西 長身エース福島が決意「来春までに150キロを」

[ 2020年12月11日 17:34 ]

<21世紀枠東北地区代表・八戸西>21世紀枠東北地区代表に選ばれ笑顔を見せる八戸西ナイン(撮影・西尾 大助)
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 日本高野連は11日、第93回選抜高校野球大会(来年3月19日から13日間、甲子園)の21世紀枠候補9校を発表し、秋季東北大会8強の八戸西(東北=青森)や富山北部・水橋(北信越)などが選ばれた。同枠での出場3校は、一般選考の29校(神宮大会枠を含む)とともに、来年1月29日の選考委員会で決まる。

 夕闇迫るグラウンドで八戸西ナインが歓声を上げた。センバツ21世紀枠・東北地区代表選出に喜びが沸き上がる。「素直にうれしい。ただ東北から選ばれなかったチームの思いも自分たちは背負っている。もし甲子園に出られたら、恥ずかしくないプレーが出来るよう、これからも精一杯練習します」。総勢40人の部員を代表し、宮崎一綺主将(2年)が力を込めた。

 1メートル88のエース福島蓮(同)も思いは同じだ。東北大会準々決勝では花巻東を4安打に抑えたが1―2で惜敗。一昨年春から新調したヤンキース並みのピンストライプユニホームで接戦を演じたが、あと一歩及ばなかった。

 「来春までに150キロまで上げたい。今の球速じゃ全国では通用しないと思うので」。大谷翔平(エンゼルス)や佐々木朗希(ロッテ)にあこがれる最速143キロ右腕はさらなる飛躍へ意気込んだ。

 同市内の特別支援学校生徒とボールのリサイクル活動を通じた交流が認められての選出。ナインは氷点下まで下がる厳しい環境を克服し、青森県から初めて「21世紀枠」での甲子園出場を目指していく。
 

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2020年12月11日のニュース