楽天・鈴木大地 1億円アップの年俸2億円+出来高でサイン「新しい場所に挑戦して本当に良かった」

[ 2020年12月11日 12:54 ]

楽天・鈴木大
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 楽天の鈴木大地内野手(31)が11日、移籍後初の契約更改交渉に臨み、1億円アップの年俸2億円プラス出来高払いでサインした。来季は4年契約の2年目となる。

 今季からFAで加入し、新天地で1年目から見事に結果を出した。全120試合に出場して打率・295、4本塁打、55打点。打率はキャリアハイで、シーズン141安打は、ソフトバンク・柳田(146)、オリックス・吉田正(143)に次ぐリーグ3位だった。1~6番の打順で起用されたほか、守備では三塁と一塁の両方をこなし、持ち前のユーティリティー性をいかんなく発揮した。

 石井一久GMが「グラウンドの司令塔」と表現したように、状況に応じたプレーやチームメートへの声かけやサポートなど、移籍1年目とは思えない存在感を示した。さらに、練習に取り組む姿勢でも若手選手の手本になった。

 「最終戦までずっと不安だったけど、新しい場所に挑戦させてもらって本当に良かった。同時に、チームとして一番上にいけなかった。悔しさや課題も明確に出たので、良かったとだけ言えるシーズンではなかった」

 「コロナ禍」によるイレギュラーな状況が続いたシーズンだったが「グラウンドに立ち続けるこは目標だったので、それは良かった」。一方で、シーズン終盤に打撃の調子を落としたこともあり「チームが一番大事な時に成績を落としてしまったのは悔しい」と振り返った。

 オフの取り組みについては「ベテランという域に入るとはまだ思っていない。若い子に負けないぐらい走ったりバットを振る時期にしたい」と話した。

 移籍2年目に向けては「どんなことがあってもグラウンドに立ち続けたい。全試合に出場して結果を出す」と強調。その上で、チームとして8年ぶりとなるリーグ優勝&日本一への強い思いも口にした。

 「(楽天に)入っただけじゃだめ。チームとして一番上に行くことで東北のみなさんも含めて全ての人が幸せになる。そこを目指していくだけ」

 GMとして自らの獲得に尽力した石井一久新監督が来季からチームを率いることになった。「監督も変わりますし、見ている人の心を動かすプレーをすることが大事。来年の秋には新型コロナウイルスも落ち着いて、石井監督を胴上げして、みんなで喜べるシーズンにしたい」と力強く言い切った。(金額は推定)

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