広島・松山20発ノルマだ!新助っ人の151発男・クロンに「打撃では負けたくない」

[ 2020年12月11日 05:30 ]

広島の松山
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 広島・松山竜平内野手(35)が10日、マツダスタジアムで自主トレに汗を流し、来季20本塁打のノルマを自らに課した。オフはパワーアップを図るべく、ウエートトレーニングで下半身や背中を強化中。球団は大砲候補としてケビン・クロン内野手(27=前ダイヤモンドバックス)を獲得しており、ライバルの出現に「打撃では負けたくない」と闘志を燃やす。

 師走のマツダスタジアム。松山は今日も足を運び、3時間半に渡って自主トレに汗を流した。「ウエートトレーニングを重点的にやっている」という今オフ。14年目の来季を見据え、胸中には明確な目的意識があった。

 「単純にパワーアップしたい。長打や本塁打の数をもう少し増やしたいので」

 重点的に強化しているのは下半身や背中。「太くなった」という腕回りにも成果は表れており「体は見た目に変わってきている。周囲にも言われる」と白い歯をのぞかせた。無論、パワーアップを図る裏には理由がある。

 「ファーストを多く守るようになれば、どうしても外国人選手との競争になるので」

 強力なライバルが出現した。新大砲候補のケビン・クロン内野手で、ダイヤモンドバックス傘下の3Aレノで昨季38本塁打を放ってキングに輝き、打率・331、105打点を挙げたスラッガーだ。三塁も守るが、一塁が主とあればチーム内競争は避けられない。

 「体がデカい。それだけで脅威」。身長1メートル95、体重115キロの巨漢。プレーぶりはYou Tubeでチェックしており「映像ではいい部分しか見えない。パワーがあるし、打撃もいいと思う」と警戒心を隠さない。その点を踏まえ、松山は来季目標を掲げた。

 「僕のようなタイプは20発は打たないといけないと思う。打点にもこだわりたい。本塁打が増えれば、打点も付いてくると思う。打撃では負けたくない」

 今季は9本塁打。17年に放った14本が自己最多で、それを超えるキャリアハイの数字を挙げたところに本気度がにじむ。出場機会を求め、今季1試合も出場がなかった外野(左翼)守備にも再チャレンジするつもりだ。

 「(新ヘッドコーチの)河田さんにも(キャンプで)“やるゾ”と言われている。練習では(外野を)やっているし、いいアピールをしてどこでも出られるようにしたい」

 チーム力を高める松山の抵抗宣言。高みを求めて年齢に抗う35歳の意気や良し…だ。(江尾 卓也)   

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2020年12月11日のニュース