イチロー氏と智弁和歌山 ブラバン「魔曲」きっかけに2年前から交流

[ 2020年12月5日 05:30 ]

イチロー氏 智弁和歌山を指導

19年12月、「KOBE CHIBEN」のオーナー兼監督兼エースとして「和歌山智弁」と対戦したイチロー氏
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 イチローさんと智弁和歌山の交流は2年前から始まった。18年11月に、自主トレ拠点のほっと神戸で行われていた近畿大会の智弁和歌山―明石商戦を観戦。ブラスバンドを中心とした応援に感銘を受けたことが始まりだった。

 その話が知人を通じて学校側に伝わり、イチローさんは同校の藤田清司理事長へのあいさつを兼ねて訪問。18年12月には、同校のブラスバンドが、自主トレに駆けつけ魔曲として有名な「ジョックロック」などの演奏を披露した。現役引退後、生徒から贈られた演奏CDを聴きながら、ベッドで涙したこともあったという。

 イチローさんは19年オフに、自らオーナー兼監督兼エースを務める草野球チームを結成。同校への敬意を込めて「KOBE CHIBEN」と名付けた。記念すべき初戦の相手は、藤田理事長がイチローさんとの対戦のためにつくった教職員を中心とするチーム「和歌山智弁」。同年12月1日にほっと神戸で試合を行い、イチローさんは「9番・投手」でフル出場。投げては9回、16奪三振で完封、打っては3安打1打点をマークした。

 ▽智弁和歌山野球部 1979年創部。80年に就任した高嶋仁監督の下、85年春に甲子園初出場。これまでに春夏合わせて38度出場し、94年春、97年夏、00年夏に全国優勝。今秋は和歌山大会3位、近畿大会8強で、来春センバツ出場は微妙。主なOBに中谷仁(元阪神ほか、18年8月から同校監督)、岡田俊哉(中日)、西川遥輝(日本ハム)、東妻純平(DeNA)ら。

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