広島・九里 1500万円増で更改 来季は自身初の開幕投手「もちろん目指して」

[ 2020年12月5日 05:30 ]

契約更改を終えて、会見する九里
Photo By 代表撮影

 広島・九里亜蓮投手(29)が4日、広島市内の球団事務所で交渉し、1500万円増の8700万円で契約を更改した。「シーズン後半は、ある程度自分の思うような投球ができた。いい評価をしてくださったと思います」。7年目の今季は8勝を挙げて、リーグ5位の防御率2・96。先発として完走し、大瀬良らが離脱した先発陣を支えた。

 来季は開幕ローテーション争いに参加していた今春と立場は異なる。「開幕投手は特別な場所だと思う。1年で1人しかできない所。もちろん目指してやっていきます」。19年から2年連続で同期の大瀬良が務めてきた大役。初の開幕投手に堂々と名乗りを上げた。

 今季チーム最多かつ自己最高の130回2/3を投げ、初の規定投球回にも到達した。球団からは「マエケンは、平均で7回ぐらい投げていた。そこを目指してほしい」と伝えられた。前田(現ツインズ)は、日本最終年の15年に1試合平均7イニング超。今季の九里は同6・5回で、5イニング以下での降板が20試合中7度を数えた。「イニングをしっかりと投げられれば、そこ(2桁勝利)は自然とついてくる」とし、来季の目標を170イニングに設定した。

 「イニング数に一番のこだわりを持ってやる。1回でも多く投げ抜くことが先発の魅力であり、目指す場所」

 今オフは大瀬良らが師事する手塚一志氏主宰の「上達屋」に通い、股関節の動かし方などを学んでいる。「今季の成績に満足していない。もっと上を目指してやりたい」。鉄腕がさらなるフル回転に向けた準備を進めている。(河合 洋介)

 〇…羽月は廿日市市内の大野寮で交渉し、200万円増の年俸700万円でサインした。高卒2年目で1軍デビューし、17試合に出場。「まさかこんなに(年俸が)上がるとは思っていなかった。また来年も頑張ろうと思った」。来年1月には菊池涼らと静岡で合同自主トレする予定を明かし、「キクさんから誘っていただいた。(守備の)考え方を一つでも多く聞いて、一つでも自分のものにしたい」と心待ちにした。

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2020年12月5日のニュース