元DeNAでJFE東日本の須田が好投―都市対抗へ「優勝できる自信がある」

[ 2020年11月16日 19:16 ]

 昨年の都市対抗で橋戸賞を獲得したJFE東日本の須田幸太投手
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 第91回都市対抗野球大会は22日、東京ドームで開幕する。昨年大会覇者のJFE東日本は16日、市原市のJFE犬成球場で日本製紙石巻とオープン戦を行い、6―1で快勝した。

 初回に日本ハムからドラフト6位指名された5番・今川優馬外野手(23)の中前適時打で先制。6―1とリードを広げた9回は元DeNAの須田幸太投手(34)が5番手で登板し、無失点で試合を締めた。

 昨年大会で4勝1セーブを挙げ、橋戸賞(最優秀選手賞)に輝いた須田は振り逃げ、失策で走者を背負うもコースに投げ分ける落ち着いた投球で1回無安打無失点。「1カ月前から万全で今日はいつも通り。課題は全てクリアし、100パーセントの準備ができている」と自信をのぞかせた。

 コロナ禍で7月2日に開幕予定だった日本選手権が中止となり、都市対抗野球は推薦出場のため予選を免除。昨年王者はオープン戦で調整を重ねたが、2桁失点の試合が続くなどチーム状態は上がらなかった。

 危機感が募った11月、中継ぎ陣が無失点を続ける奮闘でチームは調子を上げた。本番まで1週間を切ったきょうは、同大会に出場する相手に完勝。仕上がりの良さを見せ、須田も「3カ月前は1回戦で負けると思っていた。今は自力で優勝できる自信がある」と手応えを話した。

 4番手で登板した右腕・林桂大投手(24)は最速148キロを計測する力投で2回を無安打無失点に封じる好投。投手陣の柱となる須田、本田健一郎(25)の負担を減らすことができるかが、史上6チーム目となる連覇へのキーとなる。「準備が95パーセント。どれだけ準備ができるか。それが自信につながる」。豊富な経験を持つベテランは静かに闘志を燃やした。

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2020年11月16日のニュース