中日・大野雄が残留への思い語る 「優勝したい」「このチームが大好き」 仲間からは辛口ジョークも

[ 2020年11月16日 17:00 ]

中日・大野雄
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 今季取得した国内FA権を行使せず、残留することを決めた中日の大野雄大投手(32)が秋季練習初日となった16日、ナゴヤドームで取材に応じ、改めてチームへの思いを口にした。

 防御率1・82、148奪三振で2冠に輝いたエース左腕が、FA権を行使すれば複数球団による争奪戦の可能性がたかった。

 だが、「ドラゴンズで優勝したい気持ちが一番強かった」とFA宣言することなく残留を選択。左肩の故障を抱えながら、ドラフト指名してくれた球団への恩返しを胸に「チームを勝たせることが一番」と来季もドラゴンズのユニホームを身にまとい、10年ぶりのリーグ制覇を目指す。

 7月にFA権を取得した左腕にとって、シーズン中のチームメートとの会話も自ずと移籍に関する話題が増えていったという。「お前、来年どこのチームにおるんや」と聞かれると「東京来たら、連絡してよ」と冗談で返していたことを明かし「残ると決めた時は『ありがとう』と言われて、こちらこそ『ありがとう』という気持ちでした」と大野雄。「このチーム、チームメートが大好き。皆と一緒に勝利を分かち合いたい」と仲間の存在に感謝した。

 さらに衝撃的な会話も明かし、後輩の柳からは「大野さん、残って欲しいです」と残留を懇願された。

 一方で、1学年上の先輩でプライベートでも親交の深い祖父江には「『お前が残ったら、俺の給料が上がらん。出て行って』と言われました」と辛口ジョークを飛ばされながらも、残留を喜んでくれたことを明かした。

 チームの黄金期を支えた吉見が今季限りで現役を引退。来年からはエースとして、リーダーとして、よりチームを引っ張っていかないといけない立場となる。「吉見さんの姿を見てやってきた。本当に自分がそういう立場にならないといけない」。自覚も覚悟も十分に竜のエースが2021年に向けて気持ちを新たにした。

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2020年11月16日のニュース