東海大菅生 6年ぶり東京制覇、センバツ当確!“聖地への思い”胸にエース・本田が好投

[ 2020年11月16日 05:30 ]

秋季高校野球 東京都大会決勝   東海大菅生6―1日大三 ( 2020年11月15日    神宮 )

<日大三・東海大菅生>7回1失点と好投した本田
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 来年センバツの重要な参考資料となる秋季東京都大会は15日、神宮球場で決勝が行われた。東海大菅生が日大三を6―1で破り、14年以来6年ぶり3度目の優勝。15年以来6年ぶり4度目のセンバツ出場を当確させた。全10地区の秋季大会が終了し、来春のセンバツ出場候補校が出そろった。各地区優勝校が出場する明治神宮大会は新型コロナの影響で中止が決まっている。21世紀枠を含めた出場校は来年1月下旬の選考委員会で決まる。

 特別な夏を春につなげた。東海大菅生のエース左腕・本田峻也(2年)の胸には、3年生29人への思いがあった。自己最速を1キロ更新する143キロをマークし、7回1安打1失点で7奪三振。代替大会だった夏に続く東京王者となり、笑顔を見せた。

 「3年生から(甲子園に)行ってくれと言われていた。期待に応えられて良かった」

 今夏、代替試合の西東京大会で優勝。東京高校東西対抗戦でも帝京を破り東西243校の頂点に立ったが、コロナ禍で3年生は聖地に立てなかった。

 その対抗戦でも先発した本田は、上級生の無念を胸に今大会は1回戦を除く5試合に先発。この日は初回2死二塁のピンチも夏の経験を生かして動じず、二ゴロで切り抜けてリズムに乗った。

 U15日本代表時代からバッテリーを組む福原と「自分は望み通り投げるだけ」というあうんの呼吸で、最少失点で切り抜けた。「100点。今大会で一番、よかった」と胸を張った本田に、若林弘泰監督も「3年生が良い財産を残してくれた」とほほ笑んだ。

 昨秋のベンチ入り以来、本田が先発した公式戦は無敗。「甲子園で勝つにはまだ足りないものがある。150キロを目指したい」。思いが詰まった聖地では、レベルアップした姿を見せるつもりだ。(柳内 遼平)

 ◆本田 峻也(ほんだ・しゅんや)2003年(平15)4月8日生まれ、石川県出身の17歳。小3で野球を始める。芦城中では小松加賀リトルシニアに所属。東海大菅生では1年秋からベンチ入り。1メートル79、73キロ。左投げ左打ち。

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