メジャー視野の沢村、5~10球団が獲得に興味 低コスト&高い“希少価値”魅力

[ 2020年11月16日 05:35 ]

パ・リーグCS   ロッテ4-6ソフトバンク ( 2020年11月15日    ペイペイD )

<CSソ・ロ2>8回に登板した沢村(撮影・長久保 豊)
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 ロッテの沢村拓一投手(32)が、今季取得条件を満たした海外フリーエージェント(FA)権を行使しての今オフの大リーグ移籍を視野に入れていることが15日、分かった。ロッテはこの日、パ・リーグのクライマックスシリーズ(CS=4試合制)でソフトバンクに2連敗して敗退が決定。巨人から9月にトレードで移籍し、輝きを取り戻した剛腕リリーバーの去就に注目が集まる。

 沢村についてはレンジャーズ、ブルージェイズ、ダイヤモンドバックス、パドレスなどが熱心に調査を進めており、5~10球団が獲得に興味を示しているもよう。日本球団への譲渡金が発生するポスティングシステムよりも低コストで済むFA移籍であることも、米球団にとっては魅力に映る。

 10月下旬には米移籍情報サイト「トレード・ルーマーズ」が「97マイル(約156キロ)に達する直球と90マイル台前半(150キロ前後)のスプリットが投げられる。彼の実績や潜在能力は有利に働くだろう」と伝えた。米球界でもスプリットの平均球速が90マイル(約145キロ)を超すのはメッツのファミリアくらいしか挙がらず、希少価値が高い。抑えの経験があり、日本シリーズやWBCなど大舞台の経験が豊富であることも好材料だ。

 昨季まで阪神でプレーした、沢村と同タイプの救援右腕ドリスはブ軍で24試合に登板。5セーブ、防御率1・50をマークした。コロナ禍で今季はマイナーリーグが全試合中止され、若手の育成が進まなかった。日本球界の選手への関心度が例年以上に高まる可能性も十分ある。

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