原巨人、日本S開幕3日前に現地入り  昨年4連敗の反省生かしソフトB“丸裸”に!

[ 2020年11月16日 05:30 ]

日本シリーズ 21日開幕   巨人―ソフトバンク ( 京セラD )

巨人・原監督
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 宿敵を丸裸にする――。2年連続でソフトバンクと日本シリーズでの対戦が決まった巨人・原監督は「ミーティングの部分で少し、悔いを残したところがあったので。そこは今回、(元木)ヘッドは相当教訓としてやると。情報がたくさんそろったときにね」と屈辱の4連敗を喫した昨年の反省から徹底したデータ分析を行う方針だ。

 使用できない東京ドームの代替球場として京セラドームを本拠に21日に開幕する日本シリーズ。初戦が遠征地の場合は前日に現地入りして練習することが多いが、今年は3日前の18日に大阪入りする。理由は対策に時間を割き、不慣れな球場にも慣れるため。昨年は全体の本格的なミーティングが行われたのが初戦の試合前で指揮官も「前日にやっているもんだと思っていた。だから当日、“えーっ、初めて?”って。凄くコーチ陣を叱った」と内幕を明かした。

 同じ失敗を繰り返さないため、時間を有効利用する。投手の球種やフォームの癖、バッテリーのカウント別の傾向、打者の得意&苦手コース…。スコアラーから情報を吸い上げ、3日間、コーチ陣が分析してナインに伝達。特に今年は交流戦がなかったため、より重要性は増す。

 前日にレギュラーシーズンの全日程を終えたチームはこの日は休養日。原監督は「(テレビで)“低みの見物”をするよ」と冗談交じりに話していたが、リーグ優勝の際は「たぶんどこかのチームでしょう。そのチームと正々堂々と戦って日本一になる」と宿敵を思い浮かべたように決意表明していた。あの屈辱は忘れない。8年ぶりの頂点へ万全の準備をする。(青森 正宣)

 ▽巨人の昨季の日本シリーズ4連敗 敵地で行われた第1戦は千賀の前に打線が7回まで1得点に抑えられるなど2―7で完敗し、第2戦も守備のミスが失点につながるなどして敗戦。本拠地に場所を移した第3戦は亀井が初回の先頭打者弾から2打席連発も救援陣が崩れ逆転負けを喫した。第4戦は菅野が同シリーズ初先発も6回1/3を4失点で試合も競り負け。4試合では坂本と丸が打率・077、岡本が・188に抑えられるなど打線も低調だった。

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