新井貴浩氏 阪神・小幡は今までの虎にはいない遊撃手 走攻守そろった大きな魅力

[ 2020年10月8日 05:39 ]

セ・リーグ   阪神3-9広島 ( 2020年10月7日    マツダスタジアム )

<広・神(19)>2回無死二、三塁、小幡は左中間に先制の2点適時二塁打を放つ(撮影・北條 貴史)
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 【新井貴浩 視点】阪神・小幡には大きな魅力を感じる。打撃フォームで言えばスイングにクセが無い。状況に応じた打撃はこれからだとしても、追い込まれたら逆方向を狙うなど、カウントに応じた打撃ができる。適応能力の高さを感じさせる選手。1軍でアジャストするのは容易じゃないのに、高卒2年目で大したものだ。

 スピードがあって足があり、強肩の持ち主なのも頼もしい。実戦経験を重ねて余裕が出てきたら、ポジショニングで深く入れると思うし、守備範囲も広く取れるはずだ。何よりも、彼がショートに定着すると、併殺を完成させる機会が増えるのではないか。併殺崩れで残った走者は得点に結びつきやすい傾向があるだけに
、これはチームにとって大きい。

 言わば打ってよし、守ってよし、走ってよし。今までのタイガースには居ないタイプの遊撃手と言えるかもしれない。実戦を通して経験を積み重ね、いろんなことを肌で感じてほしい。年齢に応じて体を強化していけば、将来が非常に楽しみだ。

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