西武 故障者続出も“急造オーダー”ズバリ!森の“兄貴分”岡田 今季初安打がV打

[ 2020年9月7日 05:30 ]

パ・リーグ   西武4―2日本ハム ( 2020年9月6日    札幌D )

<日・西>9回を締めた増田とグラブタッチを交わす岡田(右)(撮影・高橋茂夫)
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 故障者続出の窮地を救ったのは縁の下の力持ちだった。西武の岡田が決勝打に加え、好リードで今季初の3カード連続勝ち越しを呼び込んだ。

 「今シーズン、まだヒットが出ていない状態だった。バットに当てたら何とかなると思っていたので必死でした」。同点の4回1死二、三塁でバーヘイゲンのツーシームを詰まりながらもしぶとく右前へ。今季初安打初打点に笑みがこぼれた。

 右手首痛で3日に登録を抹消された中村に続き、この日は急性腰痛の木村、右足首痛の鈴木と外野手2人が抹消。二塁の外崎が右翼に回り、今季初昇格の水口が二塁を守った。さらにDHだった山川が三塁に就き、背中の張りがあった正捕手の森も今季初めて2試合連続で先発を外れた。

 急造シフトの中で、岡田は松本の6回2失点の好投を引き出しバットでも大貢献。大阪桐蔭で森の6学年先輩にあたり、普段は兄弟のようにじゃれ合うが、今季は攻守で苦しむ森をリード面などでサポート。「バッティングもうまくいっていない感じもあるけれど、キャッチャーとして一生懸命やっている姿を知っている」と弟分を思いやる。

 8月に入り、ドラフト5位の柘植(つげ)が台頭。「いいキャッチャーが入ってきた。うかうかしていられない」と8月13日以来のスタメン起用にしっかりと応えた。今季から新背番号「2」をまとう31歳の献身性と危機感が、5位に低迷するチームに活気をもたらす。(花里 雄太)

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