阪神・糸原 47日ぶり先発へ!右手骨折から驚異の回復 矢野監督「頼らなあかん部分はある」

[ 2020年9月7日 05:30 ]

<神・巨 雨天中止>練習中、笑顔を見せる阪神・糸原(撮影・後藤 大輝)
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 阪神は6日の巨人戦が「天候不良およびグラウンドコンディション不良」で中止となった。チームの「打」のキーマンは糸原だ。6日も中止がなければ、二塁で先発復帰の予定だった。7日へ仕切り直し。7月22日の広島戦以来、47日ぶりに先発を矢野監督が明言した。

 「スタメンで使おうかなと思ってる。もちろん(1軍に)来てすぐ頭(先発)で使う考えも中にはあったけど。(糸原)健斗にはキャプテンとしてもそうやし、頼らなあかん部分はあるんでね」

 7月28日に右有鉤(ゆうこう)骨骨折の手術を受け、長期離脱を余儀なくされた中、驚異の回復力で1日に2軍戦で実戦復帰した。同4日に昇格し、5日は6回の守備から出場。満を持してスタメンに名を連ねることになった。

 不在の間は若手が奮闘。特に最近10試合で先発二塁を努めた高卒2年目の小幡は、10代野手では29年ぶりに適時打を記録するなど大器の片りんを見せつけた。

 「(小幡)竜平には竜平の良さがあるし、健斗にしかない良い部分というのもあるので。チームを引っ張るとか、しつこい打撃とか、そういうのはこれからも必要。そういう意味も込めて、健斗に行ってもらおうと」

 指揮官は、戦力としては、もちろん、主将としての役割に期待を寄せた。離脱前まで打率・310の好数字をキープし、打線をけん引した打力は代え難い。特にいま、サンズ、大山ら主軸が打点を稼いでいるだけに、つなぎ役であり、勝負強さを持ち合わせる背番号33の復帰によるメリットは想像以上だ。

 中止となった巨人戦は11月6日以降のシーズン最終戦となることが濃厚だ。「最終決戦」にするためにも、これ以上宿敵に離されるワケにはいかない。主将が先頭に立ち、下克上を実現したい。(巻木 周平)

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