阪神・矢野監督 7・5差G討ちへ 高橋を今季初の中5日投入「もう勝つしかないので」

[ 2020年9月7日 05:30 ]

<神・巨 雨天中止>キャッチボールをする阪神・高橋(撮影・坂田 高浩)
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 阪神は6日の巨人戦が「天候不良およびグラウンドコンディション不良」で中止となった。過密日程のため、振り替え日は現時点で最終戦となっている11月5日のヤクルト戦より後に回されることが確実。7・5ゲーム差の宿敵を猛追できれば、優勝をかけた最終決戦となる可能性も出てきた。矢野燿大監督(51)は、7日の先発に今季初の中5日で高橋遥人投手(24)を起用。挑戦権を残すためにも、大きな期待を寄せた。

 阪神の練習が終わった直後から、甲子園はすぐ前も見えないような猛烈な豪雨に襲われた。小降りになったものの無数の水たまりができ、午後5時5分に中止が決定。13連戦のほぼ真ん中の試合がなくなったことを矢野監督は前向きに受け止め、7日の仕切り直しへ目を向けた。

 「雨でどうこうは俺らが何かできることじゃない。プラスに捉えるし、もう勝つしかないので。その思いを前面にぶつけた一戦にしたいなと思います」

 結果的に3試合になった今回の直接対決は1勝1敗で、きょう7日に勝ち越しがかかる。先を見据えても、絶対に落とせない一戦だ。過密日程のため、今回の中止分は現時点で組まれている11月5日のヤクルトとの最終戦より後日に回されることが確実。1ゲーム差以内に詰め寄っていれば、優勝を懸けた決戦に持ち込めるのだ。

 もちろん、残り55試合で7・5差は非常に高いハードル。直接対決は1つたりとも落とすわけにはいかない。敵軍がメルセデスをスライド先発させてきた中、矢野監督は秋山をスライドさせず、安定感抜群の高橋を今季初めて中5日で投入することを選んだ。

 「点取ることも大事だけど、抑えることも大事なんで。(高橋)遥人で行こうと思っている。何試合か投げて疲れも出てくると思うんだけど、もう大丈夫じゃないかなというところで中5日で」

 今季の巨人戦には2試合で1勝1敗ながら、防御率0・64。計14回で5安打しか許さず、17三振を奪っている。今の先発陣で最も強烈な球を投げる左腕を登板間隔を縮めて首位にぶつける。高橋自身も大一番を任された自覚十分だ。

 「ジャイアンツを倒さないと上にはいけないですし、現状一番上にいるチーム。勝てるように自分の投球に集中したい」

 秋のペナントレースの盛り上がりは、猛虎が宿敵にどこまで食らいつけるかにかかっている。最後の最後まで虎党を熱狂させるためにも、まずは7日、必勝しかない。(山添 晴治)

 ○…阪神の試合中止は今季5度目で、6日時点では巨人戦(甲子園)と広島戦(マツダ)の2試合が日程に組み込まれていない。広島戦は7月3日の1回戦が降雨中止となり、予備日の同6日も中止となっていた。

 ○…高橋(神)の先発中5日登板は19年に2度あり、7月20日ヤクルト戦7回2失点→26日巨人戦5回1/32失点で勝敗なし、9月6日広島戦4回6失点→12日ヤクルト戦4回8失点で敗戦投手。

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