巨人・メルセデス 涙の緊急降板から19日「一生懸命練習してきました」6回2安打零封で46日ぶり3勝目

[ 2020年9月7日 21:34 ]

セ・リーグ   巨人3―2阪神 ( 2020年9月7日    甲子園 )

<神・巨>3勝目を挙げ、笑顔でファンに手を振るメルセデス(撮影・大森 寛明)
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 巨人のC・C・メルセデス投手(26)が阪神戦(甲子園)に先発登板。6回2安打無失点の好投で、7月23日の中日戦(ナゴヤD)以来46日ぶりとなる今季3勝目(4敗)を挙げた。

 前回登板した8月19日の阪神戦(東京D)では左肘違和感のため2回、わずか34球で緊急降板。交代を告げられ泣いて悔しがるメルセデスをハグした宮本投手チーフコーチが「もらい泣きしてしまった」とベンチで涙を浮かべたことも話題になった。

 それから、雨天中止となった前日6日からのスライド登板で迎えた19日ぶりの復帰マウンド。初回から気合十分のメルセデスは0―0で迎えた2回に先頭・サンズに左前打を許し、自らのボークもあって1死二塁のピンチを迎えるもボーア、梅野を連続三振に仕留めて無失点で切り抜けると、結局、走者を塁に出したのはこの回と5回に1死からボーアに内野安打された2度だけという危なげない投球だった。

 「勝つことができて非常にうれしいです。ここまで一生懸命練習してきましたのでうれしいですし、これからもしっかりチームの勝利に貢献できるように頑張っていきたいと思います」とスッキリした表情のメルセデス。好投の要因については「ストレートをしっかり使ってコースにも投げ切ることができたのが良かった。何より大城捕手としっかりコミュニケーションが取れてできたことがいい結果につながったと思います」と女房役の大城に感謝した。

 「前回は非常に不本意な形でチームにも申し訳なかったし、残念だったが、しっかり下で調整して回復に努めて早く戻って来ることができた」とメルセデス。「コーチも監督もチームメートも喜んでくれていた。きょうだけで終わらないように頑張っていきたい」と意気込んでいた。

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2020年9月7日のニュース