巨人・戸郷、高卒2年目も白星で工藤、涌井らと肩並べるか

[ 2020年6月23日 05:30 ]

Weekly Data展望

巨人の戸郷

 今週のプロ野球をデータで展望する「Weekly Data展望」を23日から毎週火曜日に掲載。第1回は巨人の戸郷翔征投手(20)に注目する。(記録課・志賀 喜幸)

 18年のドラフトで聖心ウルスラ学園から入団した戸郷。6位指名だったが、1年目の昨季から1軍入りを果たし、いきなり1勝をマークした。2年目の今季はローテの一角を勝ち取り、今日の広島戦で注目の初陣を迎える。

 ドラフト制以降、高校出1年目に勝利を挙げた投手は79人。昨季の戸郷と吉田輝(日=1勝)を除いた過去77人の中で、2年目も勝ち星をマークしたのは53人で69%になった。これを勝利数別に分けると、1年目に2勝の投手は47人中39人が2年目も勝っており、割合は83%までアップ。一方、戸郷のように1勝だけだった30人を見ると、2年目も勝てたのは半分未満の14人だけ。割合は47%と、1勝では翌年の活躍につながらないケースが多いのが分かる。

 ただし、2年目も勝った、その14人を見ると、通算224勝の工藤公康(西)、同133勝の涌井(楽)ら50勝以上の投手が9人を占め、球界屈指の右腕となった山本(オ=14勝)も名を連ねた。飛躍の鍵となる2年目の1勝を、戸郷が初登板で挙げるか注目だ。

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2020年6月23日のニュース