7・10有観客開催解禁…各球場は準備万端、求められるのはファン個々の意識

[ 2020年6月23日 05:30 ]

7月10日からの有観客試合を待つ東京ドーム
Photo By スポニチ

 【記者の目】プロ野球は22日、12球団代表者会議をオンラインで開き、7月10日から観客を入れて公式戦を開催する方針を決めた。政府の目安に倣い、最大5000人がめどとなる。直前に行ったJリーグとの新型コロナウイルス対策連絡会議では、運営方法などを協議し、改めて「ウィズコロナ」の新たな応援スタイルの構築を求められた。従来と違う新様式を、ファンも強く意識しなければならない。

 球場内外での検温用サーモグラフィーや専用消毒液など、物的な各球場の準備は有観客へ向けて万端だという。これから求められるのは、ファン一人一人の意識や心掛けだ。

 ジェット風船に応援歌、肩を組んでの合唱など。従来のスタンドは「密集・密接」の2密の下、飛沫(ひまつ)感染リスクの最前線にあった。そのリスクを下げるのはファン自身。生ビールを手に大声を張り上げることは野球観戦の醍醐味(だいごみ)だったかもしれないが、今は我慢し、専門家の指導に耳を傾ける時だ。客席がクラスターを生めば、プロ野球界そのものが揺らいでしまう。

 専門家チーム座長の賀来氏は「新たな応援スタイルをつくることが、プロ野球やJリーグの選手を“応援”することになります」と呼び掛けた。プロ野球は19日の無観客開幕にあたり、医療従事者をはじめ、自粛生活を強いられた全国民への感謝を表した。その感謝とプレーに、ファンも応えよう。賀来座長の言う“応援”の形で。(NPB担当・後藤 茂樹)

続きを表示

2020年6月23日のニュース