広島・遠藤 25日プロ初先発へ「自分のやってきたことを信じる」G斬りで腕試しだ!

[ 2020年6月23日 05:30 ]

<広島投手練習>キャッチボールする遠藤(撮影・木村 揚輔)
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 開幕戦を2勝1敗と勝ち越した広島は、23日から巨人3連戦(東京ドーム)。目標の開幕ローテーション入りを決めた遠藤淳志投手(21)は22日、K・ジョンソンや九里らとともに東京都内で調整に励んだ。25日が記念すべきプロ初先発。高卒3年目の右腕は「やってきたことを信じて、結果を出すだけ」とG斬りを誓った。

 念願のプロ初先発を3日後に控え、遠藤は巨人戦に先発予定のK・ジョンソン、九里らと雨の大田スタジアムで最終調整に汗を流した。相手は、開幕3連勝と勢いに乗る前年覇者。それでも21歳に気負いは感じられない。

 「自分のやってきたことを信じて、結果を出すだけだと思う。しっかり勝負するところは勝負しながら、逃げの投球にならないように心掛けたい」

 先発転向し、飛躍を誓う3年目。今春は、しかし、逆風にさらされた。対外試合で結果を残せず、3月の段階で開幕ローテーション入りは保留。延期期間中に改めて下半身強化に取り組み、2回を零封した6月12日のソフトバンク戦で晴れて当確ランプを灯した。

 「(開幕ローテ入りは)一つの目標。ここから、新たな自分を見つけていけたら」

 中継ぎとして貢献した昨季は登板34試合で防御率3・16。だが、巨人戦は「打たれた印象が結構強い」と言う通り、7試合で同5・40に甘んじる。ただ、対戦回数は少ないものの、坂本や丸は無安打に抑えており、相応の手応えもある。

 「昨年の結果は意識せずに投げたい。(ストライク)ゾーンで勝負し、低めに投げ切れば抑えられると思う」

 高卒3年目の開幕ローテーション入りは、2年目の18年4月4日のヤクルト戦でプロ初登板初先発した高橋昂以来。左腕は翌5日に登録抹消となったが、遠藤は既にプロ初勝利やプロ初セーブを挙げており、一定数の機会が与えられそうだ。

 入団時に2軍投手コーチだった佐々岡監督は「春先は調子が悪かったけど、状態は上がってきた」と教え子の先発デビューに期待する。刺激はある。同学年の山口が昨年5月30日のヤクルト戦で7回零封。2学年上の森下も前日21日のDeNA戦で快投を演じた。

 「同級生も先輩も結果を出している。僕も(流れに)乗れれば。初回から飛ばしたい」

 期待の新星。投球でG倒に貢献すれば、遠藤の名前はセ界に知れ渡ることになる。(江尾 卓也)

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2020年6月23日のニュース