阪神・ボーア デビュー前からファンに日本に恩返し!医療機関に防護服など総額100万円寄贈

[ 2020年5月16日 05:30 ]

笑顔で自主練習にのぞむボーア(球団提供)
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 デビューより前に、ファンへの恩返しだ。阪神のジャスティン・ボーア内野手(31)が15日、甲子園での自主練習後にオンライン取材に応え、大阪府と兵庫県の医療機関に防護服とプリペイドカード総額約100万円を寄贈すると発表した。

 「今頑張っておられる方、苦しんでおられる方がたくさんいる中で、自分として何かできることがあるんじゃないかと考えた時に、米国にいる時から病院を訪問したりしてきたので、今回はこういう寄付という形を取りました」

 最前線で戦う人たちの力になれないかと考え、阪神球団と相談の上、協力会社を通じて大阪と兵庫の医療機関に防護服とコンビニなどで使用できるプリペイドカード(総額約100万円)の寄付を決めた。来日1年目の助っ人が、異国の地でいきなり社会貢献活動を行うのは異例だが、寄付した理由の一つには日本への恩返しも込められている。

 「タイガースに入団が決まって、日本に来る前から、いろんな歓迎のメッセージをくださったりとか、非常に温かく出迎えてくださったので、どうにかして日本に対して、お返しというか、できることをしてあげたいなというのがあった」

 母国・米国でも年に1回は小児科病院へ慰問やボランティアに参加してきたが、今回のような寄付という形は初めて。「うまく利用していただけたらいいと思う」と活用を願った。寄贈品は5月中旬以降に順次届けられる予定だ。

 シーズンに向けての準備も順調に進んでいる。この日は甲子園でフリー打撃や内野ノック、ウエートトレーニングなどで精力的に体を動かし、「しっかりと練習ができているので、絶好調。いいコンディションはキープできている」と好状態を強調した。

 6月中旬から下旬にかけての開幕を目指して計画が進む中、「時間が十分にないのは難しいところではありますけど、そういった事実を受け止めていくことが大事だと思っている」と来る日に備えていく。苦しい状況でもできることはある。甲子園でファンからの温かい声援をもらうため、100%の準備を進めていく。(長谷川 凡記)

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