野球に飢えるファンへ 例年以上に熱い激論を交わそう

[ 2020年5月16日 09:30 ]

無観客試合で行われたプロ野球のオープン戦
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 なかなか聞こえてこない球音。続く外出自粛生活。一野球ファンとしてストレスが溜まってきた。少しでも野球ロスを紛らわすべく、ある本を手に取った。固定観念や先入観を排した素人ならではの目線で鋭い分析を披露する野球評論家・お股ニキの『セイバーメトリクスの落とし穴』だ。

 DeNAの伊藤光も「データを調べるのが好きな人の野球勘、第三者的目線は初めてだと思って手に取りました。いろいろな見方を養うのもいい。野球の奥深さを学んでほしい」と球児たちにおすすめしている。

 データを重視しつつも依存しすぎず、多くの試合を観戦して培われた独自の感性で、ピッチング論、バッティング論から監督・采配論、球団経営・補強論に至るまで分析しており、新たな発見が得られる。興味深い指摘はたくさんあったが「野球には正解がない。だからこそ、その場でさまざまな思考を巡らせながら、後で答え合わせをしていくのが面白い。健全な批判や評論は本来、レベルアップに欠かせない」と語っていたのが印象的だった。

 野球記者になって今年で3年目。間近で取材させてもらい、月並みな表現になってしまうが、プロ野球選手は本当に凄いと感じた。当たり前だが、一流のアスリートにしか分からない感覚があり、一般人には理解できないことも多い。だからといって素人が意見を言ってはいけないわけではない。配球や継投、作戦などをファン同士で議論することは野球観戦を盛り上げ、新たな視点をもたらし、ひいては野球界のレベルアップにもつながる。

 新型コロナウイルス感染拡大の影響で、今季のシーズンは例年より試合数が少なくなる。開幕から当面は無観客開催の見込みで、球場で野球を楽しむことはできない。だが、語り合うことはできる。集まらなくとも、野球談議はSNS等を通じてでもできる。野球に飢えたファン同士、例年以上に熱い激論を交わしてはいかがだろうか。(記者コラム・岡村 幸治)

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