JFE東日本・今川優馬は苦境にも前向き「体を作り直す」、今秋ドラフト候補の右の強打者

[ 2020年4月28日 17:02 ]

ティー打撃をするJFE東日本の今川
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 全国各地から球音が途絶えて久しい。3月20日を予定していたプロ野球は、新型コロナウイルス感染拡大の影響でいまだ開幕を迎えられずにいる。思うようにプレーできないのは、アマチュア球界も同じ。プロの舞台を目指すドラフト候補たちにとっては、アピールする機会すらないのが現状だ。

 「大会がなくなってしまった当初はショックでした。今年1年にかける思いは強かったので。でも、こうなってしまった以上は仕方がない。指名される、されないというよりも、自分が目指すべきはプロで活躍できる選手になること。試合勘など難しい部分はありますが、この時間をうまく使えればもっとレベルアップできますから」

 記者の電話取材で、前向きな言葉を並べてくれたのは社会人野球・JFE東日本の今川優馬外野手(23)だった。JABA公式大会は相次いで中止が決定。二大大会の一つで7月に開催予定だった日本選手権も、中止が決定した。野球はおろか、本来あるべき日常生活すらも脅かされる日々。それでも、今川らしい元気のある口調からは、気持ちの切り替えに成功したことが伝わってきた。

 右打席からの飛距離は、アマ球界屈指を誇る。2012年のメジャー三冠王であるミゲル・カブレラ(タイガース)が最高のお手本。独特のフォームから繰り出されるレベルアッパーのスイング軌道が、長打力の源だ。主に2番で起用された昨季は、公式戦で打率・349、3本塁打、14打点をマーク。社会人野球のベストナインにも選出され、今秋のドラフト候補に躍り出た。

 「11月の都市対抗まで公式戦がないので、いまは体を大きくすることを主眼に置いています。技術の向上もそうですが、もう一度、体を作り直す。もう一回りも二回りも、パワー、スピードをつけていきたい」

 昨夏の都市対抗で優勝したため、予選は免除されての本戦出場になる。チームとして一度も公式戦のないまま大舞台に立つことはハンデでも、各自がそれを補って余りある姿勢で臨むのがチームのスタイル。2、3月に絞った86キロの体重を90キロまで増量する計画を立て、現在は週に4~5回のウエートトレーニングを自らに課している。

 「(予選免除を)マイナスにとらえるのではなく、選手が切磋琢磨(せっさたくま)して、より激しい競争をしていきたい」

 千葉県市原市の専用グラウンドでは、時差分離の自主練習に励んでいるという。目の前にある一日、一日で全力を尽くす。ぶれることなく、今川は野球に打ち込んでいる。

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