エンゼルス・大谷 二刀流開幕間に合う!1年8カ月ぶり「投手・大谷」実現へ 実戦形式「ライブBP」登板

[ 2020年4月28日 02:30 ]

エンゼルス・大谷
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 18年10月の右肘じん帯再建手術(通称トミー・ジョン手術)から投手復帰を目指すエンゼルスの大谷翔平投手(25)が近日中に「ライブBP」と呼ばれる実戦形式の打撃投手を務める。ビリー・エプラーGM(44)が26日(日本時間27日)までに出演したラジオ番組で公表した。新型コロナウイルスの影響で開幕時期は不透明だが、投打の二刀流で開幕を迎えるためのステップを着実に踏んでいる。

 メジャー専門局「MLBネットワーク」のラジオ番組に出演したエプラーGMが大谷について、早口でまくし立てた。

 「5月になったらどうやって“ライブBP”を始めるかを見つけ出し、工夫を凝らしてやらないといけない」

 大谷は今月13日(日本時間14日)に約1カ月ぶりに投球練習を再開した。同GMは「225~230フィート(約70メートル)の距離で遠投を行い、週2度のブルペンに入っている」と順調な調整ぶりも明かした。球団によると、20日(同21日)に35球、24日(同25日)には40球を投げたという。“ライブBP”とは実戦形式のフリー打撃で、打撃投手として通常のマウンドから投げる。打者相手の登板はメジャー1年目の9月2日の敵地アストロズ戦以来となる。

 平たんな道のりではなかった。キャンプ中に6度、ブルペンに入るなど順調だったが、コロナ禍の影響でキャンプの中止と開幕延期が決定。その後、アナハイム近郊の自宅に戻っての調整を余儀なくされていた中で、18年秋の右肘手術、昨秋の左膝手術から復活を目指す大谷は医療的な必要性があるとみなされ、右肘痛の右腕キャニングとともに、「特例」で本拠エンゼルスタジアムでの練習が許可された。本拠を置くカリフォルニア州は新型コロナウイルス感染拡大で外出禁止措置が続いており、実際にいつ登板できるかは不透明だが、同GMは「エ軍のトレーナーが治療できるし、水原(一平)通訳も一緒に来る。(大谷は)そんなに強く力を入れていない。80~85%くらいの強度で投げている」と説明。練習パートナーに不足はなく、工夫を凝らし、その時を待つ。

 3月18日(同19日)の電話会見で、ジョー・マドン監督は「投手として開幕に間に合うかもしれない。この休止期間が投手としての出場をより多くする」と話している。投打二刀流での開幕へ、大谷が少しずつ強度を上げながら、実戦モードへと入っていく。

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