ロッテ・鳥谷 3番・遊撃“デビュー”で初安打&好守 炭谷「やはり目がいい」

[ 2020年3月18日 05:30 ]

2軍練習試合   ロッテ3―11巨人 ( 2020年3月17日    浦和 )

3回1死、左前打を放つ鳥谷(撮影・島崎忠彦)
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 昨季限りで阪神を退団し、ロッテに入団した鳥谷敬内野手(38)が17日、巨人2軍との練習試合に「3番・遊撃」で出場。昨年10月13日、巨人とのCSファイナルステージ以来となった移籍後初の実戦で3回、左翼線へ安打を放った。新型コロナウイルスの影響で開幕は延期となっているが、通算2085安打を誇る38歳のベテランは開幕1軍入りを目指してペースを上げていく。

 長いブランクも鳥谷には関係ない。3回、痛烈な打球が左翼線へ。約5カ月ぶりの実戦で、昨年9月22日のDeNA戦以来177日ぶりの安打。19歳右腕・戸郷の149キロ直球に振り負けず「投手の球を見るのは去年の最終戦以来。思ったより速さは感じなかった」と言った。これには捕手の炭谷も「やはり目がいい」とうなった。

 「グラウンドに立てる喜び、感謝の思いを持ちながら試合をしていた」。新天地で思う存分に打ち、走り、守った。3回の安打では強引に二塁を狙ってアウトに。春季キャンプ、オープン戦を経ておらず「無難に止まるより、どんどん行って自分で感じないと。スライディングもそう」と、感覚を研ぎ澄ますためにあえて激走した。

 守備ではゴールデングラブ賞4度の「代名詞」の遊撃で出場。4回無死では三遊間の深い打球を華麗にさばきジャンピングスローだ。打席の若林がカウントを追い込まれており、強引に引っ張らないと瞬時に判断。「1歩2歩、(三遊間に)寄っていた。今までの経験が生きたプレーだと思う」とうなずいた。

 準備は怠らない。この日も球場入り前に宿泊先のホテル周辺をジョギング。他球団からオファーが届かなかった時期にも兵庫県内を拠点に汗を流してきた。「練習する場所がなくて、探しながらやっていた時期もある」。無心に白球を追えることが何よりうれしい。

 今後は打席数を増やし、二、三塁も守る予定。現役時代に阪神で三遊間を組み、同じロッテに移籍した経験を持つ今岡2軍監督はこう言った。「トリは阪神で大きなものを背負っていた。野球少年のように純粋に野球を楽しんでほしい」。先輩の願いは、しっかりと届いている。鳥谷は「野球ができるありがたさは、阪神でずっとやっていたら感じられなかった。それを感じながら1年間やっていきたい」と誓った。 (鈴木 勝巳)

 ◆鳥谷ロッテ移籍経過
▼19年8月29日 球団首脳との会談で揚塩健治球団社長から「阪神のスターとして引退」を要望されて態度を保留。
 ▼同31日 巨人戦(甲子園)の試合前に自ら取材の場を設け今季限りでの阪神退団と現役続行の意思を表明。
 ▼10月13日 巨人とのCSファイナルS第4戦(東京ドーム)の9回に代打で二ゴロ。敗退が決まり、阪神での16年間を終える。
 ▼12月2日 阪神の保留選手名簿から外れ、自由契約選手に。
 ▼同14日 大阪市内で行われたシンポジウムで「本当に全然決まっていない。野球ができるのかやめるのか自分が聞きたいぐらい」。
 ▼20年2月1日 12球団の春季キャンプがスタート。2月中はどの球団にも所属せず。
 ▼3月10日 ロッテが獲得を発表。背番号「00」で年俸は1軍最低保証額の1600万円。「今は感謝の気持ちしかない」とコメント。
 ▼同11日 ZOZOマリンを訪れ、井口監督らにあいさつ。ロッテ浦和球場で練習も。

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