日本シリーズ、中立地ドーム開催を検討 11・21開幕なら東京D&神宮使用不可

[ 2020年3月18日 06:45 ]

東京ドームは先約あり
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 新型コロナウイルスの感染拡大を受け、開幕を延期したプロ野球が日本シリーズの中立地開催を検討していることが17日、分かった。開幕が3月20日から早くても4月10日以降へ延期されたため、シリーズは当初の11月7日開始から同21日開始への繰り下げが決定的。ただ、他競技やイベントなどで本拠地が使えない球団があり、12月の参稼報酬期間外へずれ込むことを避けるため、雨天中止のないドーム球場が中立地の候補に挙がっている。

 
 日本シリーズは11月21日に始まり、29日に第7戦を行うことが決定的になっている。その場合、まず問題なのが開催球場。関係者によると本拠地球場以外の中立地での開催が検討されているという。

 「寒さなど天候や、雨天中止の可能性なども考慮すると、ドーム球場が望ましいという声はある」と球界関係者。日本シリーズが第8戦までもつれた場合は30日に充てられるが、雨天中止が挟まると参稼報酬期間外の12月にずれ込む恐れがある。11月下旬という時期的に屋外でのナイターを危惧する意見もある。組み直した日程を予定通りに消化するため、進出チームにかかわらず特定のドーム球場で開催するプランだ。

 ヤクルトの神宮は明治神宮大会が11月20日から25日、ドーム球場では巨人の東京ドームは都市対抗が同22日から12月3日まで組まれ、絶望的な状況だ。他のドーム球場も日程調整が必要となる。中日のナゴヤドームとオリックスの京セラドームは男女5人組ユニット「AAA」の5大ドームツアーがシリーズ期間中、日本ハムの札幌ドームも21日にJ1札幌の横浜FC戦が予定されている。ペイペイドーム、メットライフドームなどが候補に挙がるが、各球場との日程調整と、組み合わせ次第となってくる。

 今年の日本シリーズは1、2、6、7戦がセ・リーグのホームゲームで、それぞれ別の同一球場で固定されることが望ましい。ただ、ホームアドバンテージを考慮に入れると、一方の球団だけが本拠地で行うのは避けたい。セ、パともに本拠でない球場ならば、全戦同じ球場で行うことも選択肢となりそうだ。

 この日は12球団の営業担当者会議が行われ、4月10、14、17、21、24、28日の開幕候補日6パターンの日程案を協議。いずれも東京五輪後の予備期間(8月9~13日)に新たに試合を入れ、ダブルヘッダーは入れなかった。19日に政府の専門家会議が大規模イベントの自粛要請について見解を示す見通し。これを受け23日にJリーグと合同の新型コロナウイルス対策連絡会議を行い、同日に12球団の代表者会議で開幕日を再協議する。いつ開幕を迎えられるのか不透明なままだが、日本一の胴上げが本拠地のファンの前では行えない可能性もありそうだ。

 《収容人数クリアできず、本拠以外開催は80年近鉄が最後》日本シリーズを本拠地以外で開催したのは、79、80年近鉄が最後となっている。74年ロッテは県営宮城球場がシリーズ開催に必要な収容人数3万人以上を満たしていなかったため、シーズン中も主催実績のあった後楽園球場で開催。78年ヤクルトは大学野球との日程重複で神宮が使えず、後楽園で行った。また、79、80年の近鉄も74年ロッテ同様、収容人数の条件を日生球場がクリアしておらず、大阪球場で開催した。

 ▽世界のスポーツの主な中立地開催 アメリカンフットボール・NFLのスーパーボウルは、6万人以上収容するスタジアムを持つ都市が立候補し、開催地が決定される。ただし、過去に開催地を本拠とするチームのスーパーボウル進出はなく、「スーパーボウルの呪い」とも言われている。サッカーの欧州チャンピオンズリーグは決勝のみ中立地開催。既に23年まで4大会の決勝開催地が決まっている。国内サッカーの天皇杯は、長く国立競技場が決勝の舞台となってきた。

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