阪神・近本 新人王ならずも新人特別賞受賞 阪神では藤浪以来「日本一に引っ張っていけるような仕事を」

[ 2019年11月26日 18:01 ]

<NPB AWARDS 2019>連盟特別表彰の喜びのコメントをする近本。後方左から原監督、阿部、原口(撮影・森沢裕)
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 プロ野球の年間表彰式「NPB AWARDS 2019 supported by リポビタンD」が26日、東京都内のホテルで行われ、今季の最優秀新人選手賞(新人王)となったヤクルトの村上宗隆内野手(19)とハイレベルな新人王争いを繰り広げた阪神の近本光司外野手(25)は新人特別賞を受賞した。

 大阪ガスから2018年ドラフト1位で阪神入りした近本は今季142試合に出場し、1958年に長嶋茂雄(巨人)が作ったセ・リーグ新人最多安打記録を60年ぶりに更新する159安打を放つなど打率・271、9本塁打、42打点、36盗塁と活躍。新人では2001年赤星憲広(阪神)以来18年ぶり史上3人目となる盗塁王のタイトルを獲得した。阪神の本拠である甲子園で開催された7月のオールスター第2戦では1992年の古田敦也(ヤクルト)以来史上2人目のサイクル安打も達成している。

 その活躍が認められ、新人王こそヤクルト・村上に譲ったものの新人特別賞を受賞した。「冷静に考えたら僕よりも村上君の方がはるかにすごいので。やっぱり野球の1番の醍醐味。ホームランというのが見る人を魅了させるというか1番面白いなと単純に思うので。そういった意味で僕も村上くんが新人王を獲るなと思っていたので」と村上を称えつつ「新人特別賞というのを受賞することができたので、僕はそれでよかったかなと思います」と受賞を喜んだ。得票数は村上が168票で、近本は129票だった。

 阪神の選手で新人特別賞に選ばれるのは高卒1年目ながら10勝を挙げた2013年の藤浪以来。「2年連続の盗塁王だったり、しっかりチームのリーグ優勝、日本一に引っ張っていけるような仕事をしたいなと思います」と更なる活躍を誓った。

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2019年11月26日のニュース