美馬、あるぞ移籍1年目開幕投手!ロッテ獲得発表、3年5億円超 井口監督も期待大

[ 2019年11月26日 05:30 ]

ロッテとの交渉を終え取材に応じる楽天・美馬(撮影・村上 大輔)
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 ロッテは25日、楽天から国内フリーエージェント(FA)権を行使した美馬学投手(33)の獲得を発表した。3年で総額5億円超の大型契約で、12月3日に千葉市内で入団記者会見を行う。千葉市内のホテルで開催された財界応援組織「かもめ会」の集いに参加した井口資仁監督(44)は先発陣の柱として期待し、来年3月20日にソフトバンクと激突する開幕戦(PayPayドーム)の先発候補にも浮上した。

 井口監督の視線は、早くも来季を見据えていた。170人の会員でにぎわった千葉県内の財界で結成された「かもめ会」の集いに参加。大きな拍手に包まれながら、力強い言葉を口にした。

 「私も来季は3年目。ここまでホップ、ステップができたので、皆さまと一緒にしっかりとジャンプしたい」

 就任2年目の今季は借金1の4位ながら、借金22で5位だった昨季から大きく改善させた。勝負の3年目。この日、楽天からFA宣言していた美馬の入団が正式に発表された。今季不在の規定投球回数に達したベテランを獲得することで、課題だった先発投手陣の整備にメドがついた。

 指揮官は美馬について来季の開幕投手候補の一人であることも明かした。「(開幕に)投げさせたい投手はいろいろといるが、その中の一人ではある。1年間、ローテーションで回ってほしい」。来季の開幕戦は3月20日に敵地で3年連続日本一のソフトバンクと激突する。今季チームは17勝8敗と直接対決で圧倒したが、リーグ優勝を目指す来季も叩かなくてはならない宿敵となる。

 今季の美馬は8勝5敗、防御率4・01だが、ソフトバンクとの試合に7度登板し3勝1敗、防御率1・97をマーク。7月19日には9回、先頭・明石に四球を与えるまでパーフェクトという1失点完投の快投も見せた。

 13年の日本シリーズではMVPを受賞。17年には開幕投手も務めた。FA移籍1年目での大役となれば、95年工藤公康(西武―ダイエー)、00年星野伸之(オリックス―阪神)以来3人目となるが、美馬の実績と相性を考えれば、その資格は十分だ。「若い投手が多いので引っ張ってほしい」。井口監督は美馬の姿を見て、種市や二木ら若い力が覚醒することも期待している。(横市 勇)

 ▼ロッテ松本尚樹球団本部長 本日、美馬選手から入団する旨のご連絡をいただきました。精神的にもタフな選手で特に大舞台、ここ一番という場面での投球は素晴らしいものがあると思っています。

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