強肩“海キャノン”で世界へ!ソフトBドラ2海野 侍J入り目指し本家甲斐超え必ず

[ 2019年11月26日 05:30 ]

<ソフトバンク>仮契約を済ませたドラフト2位の海野隆司は気合いのガッツポーズを見せる(撮影・森沢裕)
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 ソフトバンクからドラフト2位指名された東海大・海野隆司捕手(22)が25日、都内ホテルで入団交渉に臨み、契約金7000万円、年俸1200万円で仮契約した。3年時から大学日本代表で活躍した強肩の“海キャノン”は、プロでの目標に侍ジャパン入りを掲げた。

 緊張した面持ちで、報道陣の前に姿を見せた。仮契約を終えた海野は「ドラフトで指名をもらったときは実感がなかった。今日、仮契約して、プロ野球選手の実感が湧いてきました」と表情を引き締めた。

 二塁への送球タイムが1・7秒台を誇る強肩捕手。東海大では1年時からリーグ戦に出場し、日本代表では大学3年時から国際大会を経験している。1学年上の甲斐野(現ソフトバンク)らとバッテリーを組み、「凄い球を投げていた。そういう人たちとやったことが自信になった」と日の丸での経験を自らの成長につなげた。

 プレミア12で世界一に輝いた侍ジャパンの戦いぶりもチェック。プロでの代表入りへの思いを問われると「もちろんそこは目標にしてやりたい」と力を込めた。そのポテンシャルは十分に秘めている。福山龍太郎アマスカウトチーフは「うちの甲斐と似たタイプで守備力の高さを一番評価している。プロでもトップランクに入ってくると思う」と期待を寄せた。

 プロ入り後は、高い壁に挑む。チームメートとなる甲斐は日本代表の捕手。「甲斐キャノン」と呼ばれる強肩だけではなく、ブロッキング、キャッチングのレベルも高い。強力なライバルとなるが「尊敬しているが、いつかは超さないといけない。見て、コミュニケーションを取って、自分から聞きに行って学んでいきたい」と貪欲な姿勢を見せた。

 大学最後の大会となった明治神宮大会は準決勝で涙をのんだ。現在はウエートトレーニングなどをこなし体力強化に励んでいる。来年1月の入寮へ向け「体に合ったマットレスをつくりたい」と体調管理にも余念はない。侍入りの高い目標に向け、海野がプロの世界に飛び込む。

 ≪大学時代も日本代表として活躍≫海野は大学3年時から侍ジャパン大学日本代表で活躍。甲斐野(当時東洋大)ともバッテリーを組んだ。今年7月に愛媛県松山市などで行われた「日米大学野球選手権」では主力として活躍。捕手はロッテからドラフト2位指名を受けた佐藤(東洋大)、中日4位の郡司(慶大)も選ばれていたが、全5試合にスタメン出場。広島1位の森下(明大)、ヤクルト2位の吉田(日体大)らとバッテリーを組み、強肩など高い守備力で優勝に貢献。打撃は15打数3安打、打率・200だったが、米国との第4戦で先制2ランを放った。

 ◆海野 隆司(うみの・たかし)1997年(平9)7月15日生まれ、岡山県出身の22歳。小学1年時にソフトボールを始め、5年時から捕手。中学時代はヤングファイターズ岡山でプレーし、関西高では2年春から正捕手で2年夏の甲子園に出場。東海大では1年秋からリーグ戦出場。1メートル73、83キロ。右投げ右打ち。

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2019年11月26日のニュース