西武 速攻でラブコール FA表明の福田に渡辺GM「獲りにいく」

[ 2019年10月26日 05:30 ]

FA権の行使を表明した福田
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 西武が「速攻」ラブコールだ。ソフトバンク・福田秀平外野手(30)が25日、今季取得した国内フリーエージェント(FA)権を行使する申請書類を提出。内外野をこなす俊足巧打のユーティリティー選手の行使表明を受け、西武の渡辺久信GM(54)は獲得に乗り出すことを明言した。ヤクルト、中日、楽天、ロッテなど複数球団による争奪戦は必至だが、素早い対応で熱意をアピールした。

 福田が福岡市のヤフオクドーム内の球団事務所でFA権行使を表明した、約1時間後。埼玉県所沢市内で取材に応じた渡辺GMは口にした。「(獲りに)いく」と3度繰り返し、熱い思いを込めた。これまで獲得には明言を避けてきたが、福田の表明を受けて猛アピール。複数球団の参戦が確実の争奪戦で、真っ先にスタートラインに立った。

 「うちには必要な選手。FAで手を挙げたからには、一番必要としている球団にいくのがいいと思う。うちが一番必要としている球団」。走攻守三拍子を備えているが、選手層の厚いチーム事情から、ソフトバンクではレギュラーとして起用されていない。そんな福田を渡辺GMは「うちはやられている印象が、監督の時も含めてある」と高く評価。「うちとしては必要な選手」と繰り返した。

 外野の補強は今オフのチーム最大の懸案だ。秋山が海外FA権を行使してメジャーに挑戦することが濃厚。ドラフトでも投手を中心に指名しており、秋山が残留した場合でも選手層を厚くするために必要な存在となる。プロ13年目の福田は今季、打率・259ながら得点圏打率・371。さらに内外野を守れるユーティリティー性も備えている。今季年俸は3600万円で人的補償も金銭補償も必要のないCランクであることも魅力だ。

 交渉解禁は11月3日で、西武は即日アタックに備える。リーグ3連覇と悲願の日本一に向け、必要なピースの獲得へ全力を注ぐ。

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2019年10月26日のニュース