FA権行使表明の福田 争奪戦必至「他のチームの話も聞きたい」

[ 2019年10月26日 05:30 ]

FA権の行使を表明した福田
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 ソフトバンクの福田秀平外野手(30)が25日、ヤフオクドーム内の球団事務所を訪れ、今季取得した国内フリーエージェント(FA)権を行使する申請書類を提出した。宣言を受け、西武、中日など複数球団との争奪戦となることは必至。内外野をこなすユーティリティープレーヤーの去就に注目が集まる。

 すがすがしい表情だった。球団事務所を訪れた福田は「13年やってきて権利を取らせていただいた。他のチームの話も聞きたいというのが一番。選手としての評価を聞いてみたい」とFA権の行使を表明した。

 福田は07年に高校生ドラフト1巡目でソフトバンクに入団し、内外野を守れるだけではなく、代打、代走などさまざまな役割でチームに貢献してきた。今季は脇腹を痛め離脱した時期もあったが、80試合に出場し打率・259、9本塁打、26打点をマーク。巨人との日本シリーズでは第2戦で自身初となる2ランを放った。第4戦ではスタメンに名を連ね、チームの3年連続日本一に貢献した。

 FA宣言を決断したことについて「日本シリーズまで突っ走って、チームが日本一になれた。あとは自分のことをしっかり考えようかなと思った」と説明。「どこのチームでもレギュラー争いはあると思うけど、頭(スタメン)から出たいのはある。野球選手としてそこを目指していかないと」と話した。今季は先発出場は36試合にとどまっただけに、レギュラーとして活躍したい思いは強い。

 FA権の行使表明を受け、西武、中日は早くも獲得に名乗りを挙げた。楽天、ヤクルトも動向を注視しており、今後は複数球団による争奪戦に発展する。

 福田は他球団との交渉については「どこでも話を聞いてみたい」と全球団OKの姿勢も示した。

 ソフトバンク・三笠杉彦GMは「貴重な戦力なのでベストを尽くしたい」と粘り強く残留交渉に臨む構え。福田自身も残留の可能性について「全然あります」とした。移籍か残留か。決断に注目が集まる。(川島 毅洋)

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2019年10月26日のニュース