京都翔英が8強 右腕・大越「気持ちで押した」好救援で流れを呼び込む

[ 2019年10月26日 12:50 ]

2019年度秋季近畿地区高校野球大会 1回戦   京都翔英6―2和歌山南陵 ( 2019年10月26日    佐藤薬品スタジアム )

<和歌山南陵・京都翔英> 試合に勝利し笑顔の京都翔英ナイン (撮影・後藤 大輝)
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 来春選抜出場への重要な選考資料となる近畿大会は3日目(順延の試合は含まず)を迎え、第1試合の1回戦は京都翔英(京都1位)が和歌山南陵(和歌山2位)を下して8強に進んだ。近畿の一般選考枠は6。

 2―2の6回途中から救援した右腕の大越颯汰(2年)が3回2/3を2安打7奪三振無失点に封じ、流れを呼び込んだ。京都大会では市部ゾーン決勝の京都国際戦に1試合先発しただけで「リリーフの方がしっかりつくれるので好き」と救援を主戦場とする。変化球はスライダーのみだが「気持ちで押しました」と最速142キロの直球を武器に好投。救援直後の7回に打線が勝ち越しに成功し「100点とは言えないけど、真っすぐが低めに決まっていた」とうなずいた。山下勝弘監督も「真っすぐの速さもあるし、スライダーのキレもいい。投手陣5人の中で一番能力が高い」と信頼を寄せる。9回2死満塁のピンチも最後はスライダーで空振り三振に仕留め試合を締めた。

 大会前の前日にはメンバー同士で頭髪を五厘刈りに。恒例行事となっており、バリカンで剃るだけでなくカミソリで仕上げる念の入れようで、気合も入った。京都大会が終わってからの3週間は300メートル走を10回行ってから投球練習するなどトレーニングを積んで今大会に備えた。「自分が崩れても周りが助けてくれる。挑戦者の気持ちでどんどん押していきます」。あと1勝でベスト4。13年以来7年ぶりの選抜出場を確実にするためにも、大越はとことん強気で攻め続ける。

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2019年10月26日のニュース