和歌山南陵 初戦敗退で、初の聖地遠のく 指揮官「選手達は良く頑張った」

[ 2019年10月26日 13:05 ]

2019年度 秋季近畿地区高校野球大会 1回戦   京都翔英6―2和歌山南陵 ( 2019年10月26日    佐藤薬品スタジアム )

<和歌山南陵・京都翔英> 和歌山南陵・先発の浜は9回を投げ切り6失点の力投を見せる (撮影・後藤 大輝)
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 初めての近畿大会出場となった和歌山南陵(和歌山2位)が初戦で敗れ、同校初の甲子園大会出場は厳しい状況となった。現役時代は大洋(現DeNA)、日本ハムでプレー。引退後はコーチ、オリックス2軍監督などを歴任し、16年から指揮を執る岡本哲司監督(58)は「選手達は良く頑張った。自分の指示不足。無駄な点をやってしまった」と唇を噛んだ。

 0―2の5回1死三塁、1番・上野一輝外野手(2年)が左越えに高校通算4号となる同点2ラン。貴重な一発で試合を振り出しに戻したが、終盤に守備にほころびが出た。2―2の7回2死二、三塁、パスボールで勝ち越し点を与えると、その後も失策で失点。8、9回の失点も失策がらみだった。「翔英さんのプレッシャーもあった。あれだけ押されていると、ミスは出る。初めての経験で最後は重圧に負けた」と指揮官。「ステージアップするには、このステージでやるという映像を描いて練習ができるか。何もないところでやっていて、影像を描くことは難しい。こういう舞台で自分たちがミスをした、活躍したというのがあって初めて積み重ねられる。いい経験をさせてもらった」とさらなるチーム強化を期した。

 正一塁手の体調不良を受け、公式戦では初めて一塁のポジションを守った上野は「絶対に走者を返そうという気持ちだった」と振り返る。1学年上の先輩からファーストミットを借りて出場。本来、使用する外野用のグラブには「夢の実現」と刺繍が入れてある。「夢は甲子園で優勝することです」。壮大な夢に向けて、一歩ずつ着実にステップを踏む。

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2019年10月26日のニュース