巨人ドラ5 星稜・山瀬「慎之助コール」継承誓う

[ 2019年10月26日 05:30 ]

指名あいさつを受けた巨人のドラフト5位・山瀬は捕手のキャッチングのポーズ
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 巨人からドラフト5位で指名された星稜・山瀬慎之助捕手(18)が25日、金沢市内の同校で長谷川国利スカウト部長らから指名あいさつを受け、「慎之助コール」の継承を誓った。今季で引退し、来季から2軍監督に就任する阿部慎之助捕手(40)にあやかり命名された山瀬は、憧れの阿部のようにファンに愛され、大声援を浴びる捕手を目指す。

 「慎之助コール」が似合う男になる。阿部と同じ名前を付けられた山瀬。二塁送球1・8秒台を誇る高校球界屈指の強肩捕手は、緊張した面持ちで「球界を代表する捕手になりたい。阿部さんと同じように愛される選手が理想です」と決意表明した。

 阿部のルーキーイヤーの01年5月4日に生を受けた。野球をしていた父・貴幸さん(40)と星稜ソフトボール部で捕手だった母・由香里さん(40)は息子にプロ野球選手の名前を付けたいと思案。貴幸さんが「巨人で1年目からスタメンマスクは凄い」と「慎之助」も候補の一つに挙げる中、出産当日の試合で阿部が決勝3ラン。運命を感じて名前が決まった。

 名前の由来となった阿部は、ファンから愛された。登場時の地鳴りのような「慎之助コール」は東京ドームの名物。阿部は日本シリーズ敗退後に「聞けなくなるのは寂しいけれど、新しく慎之助が入ってくる。彼が頑張れば、慎之助コールをまたいただける」と継続を熱望した。チームメートからは下の名前ではなく名字で呼ばれるという山瀬は「そういったコールができれば、うれしい。自分が活躍することができれば」と継承を誓った。

 ヤクルトに1位指名された奥川とバッテリーを組み準優勝した今夏の甲子園でも毎日、阿部のタオルを使っていたほど憧れの存在。その阿部が来季は2軍監督に就任し、薫陶を受けることになる。「憧れてきた選手が近くにいるのはモチベーションにもなりますし、凄くうれしい。多くのことを吸収したいです」。東京ドームで何度となくコールされることを夢見て鍛錬を積む。(青森 正宣)

 ◆山瀬 慎之助(やませ・しんのすけ)2001年(平13)5月4日生まれ、石川県かほく市出身の18歳。小2から「宇ノ気ブルーサンダー」で野球を始め4年から捕手。宇ノ気中では奥川とのバッテリーで全国中学軟式野球大会を制覇。星稜では1年秋からベンチ入りし、今夏の甲子園で準優勝。1メートル77、82キロ。右投げ右打ち。

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