ソフトBグラシアル、岩鬼ばり大根切り17号 楽天と首位攻防戦で来日最多6打点

[ 2019年7月3日 05:30 ]

パ・リーグ   ソフトバンク8-6楽天 ( 2019年7月2日    ヤフオクD )

ファンとタッチを交わすグラシアル(撮影・岡田 丈靖)
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 大根切り。高めの完全なボール球を上から叩く打ち方のことだ。初回無死一、三塁。ソフトバンク・グラシアルは追い込まれながら、高めの149キロ直球を右翼席に運んだ。

 母国キューバでは「カーニャ(茎)切り」と呼ばれる大根切りの先制17号2ランに「自分自身、今振り返っても凄いバッティングができた。ホームランにするのは難しいボールだったが、うまく芯で打つことができた」。野球漫画「ドカベン」に登場する岩鬼のような悪球打ちに胸を張った。

 追い込まれてから、しぶとい。今季は0ボール2ストライクの状況で13打数6安打、打率・462。絶対的に投手が有利なカウントでも「集中力を保ちながら打席に入れている」と、相手のウイニングショットを打ち砕いている。追い込まれてからの一発は、今季6本目となった。

 6回には右犠飛、逆転を許した直後の8回1死満塁でも逆転2点打を右前に運んだ。来日最多の6打点は、全て右方向だった。今季は自身が打点を挙げた試合は11連勝。22試合で20勝2敗と驚異の勝率・909を誇る。

 2位・楽天との首位攻防初戦で今季最長タイの5連勝を収め、3ゲーム差に広げた。7月中旬から約1カ月、キューバ代表として国際試合に出場予定のグラシアルは「自分が戻って来たとき1位にいられるように、残りの試合も貢献できれば」と力を込めた。(川島 毅洋)

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2019年7月3日のニュース