どうした広島…4安打1得点で3連敗　緒方監督「打破しないと」不振長野抹消へ

セ・リーグ   広島1―3ヤクルト （ 2019年7月2日    マツダ ）

9回無死、鈴木は右飛に倒れベンチに戻る　（撮影・奥　調）
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　広島は2日のヤクルト戦に競り負け、引き分けを挟んで3連敗。カード初戦は8連敗となった。

　本拠地に戻っただけで、復調するほど単純ではない。交流戦を終えても悩める打線は、4安打1得点。唯一の得点も4回無死一、二塁からバティスタの三塁へのゴロが三塁ベースに当たって生まれた幸運な左前適時打だった。チーム21イニングぶりのタイムリーも復調材料とはならず、緒方監督は、打線に発破をかけた。

　「投手が頑張ってくれている中で、打線がうちらしい主導権を握りたいけど、なかなかつかみきれないところがある。我慢強く。これを打破しないといけない」

　テコ入れを探る首脳陣は、長野の移籍後初となる2軍調整を決めた。今季は2日現在、打率・208、2本塁打、7打点と低調。この日はウエスタン・リーグの中日戦（由宇）に代打出場し四球を選んだが、1軍戦はベンチを外れた。3日に出場選手登録を抹消される。高ヘッドコーチは「上で打席に立つ順位が下がっている。状態が良くなるまで、下でどんどん打席に立ってもらう」と再調整であることを明かした。

　踏ん張る若コイがいるからこそ調整期間を与えることができる。5回は先頭・広岡が放った中堅への大飛球を、西川が背走しながらフェンス際で手を伸ばして好捕した。7回2死二塁では代打・雄平に右前打を浴びたが、鈴木が持ち前の強肩で本塁に好返球して走者の生還を阻止した。

　首位・巨人とは4ゲーム差に離された。それでも平日ながら、観衆は今季最多の3万2185人。心強いファンが背中を押してくれる。指揮官は言う。「地元でこれだけの声援をもらえて力になっている。切り替えて明日からやるだけ」。今は、赤ヘル一丸で耐えるしかない。（河合　洋介）