阪神・西、また無援7敗目 お得意様に初黒星「悔しい投球」

[ 2019年7月3日 05:30 ]

セ・リーグ   阪神0―4DeNA ( 2019年7月2日    横浜 )

7敗目を喫した西(撮影・坂田 高浩)
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 試合はつくった。持ち味も発揮した。ただ、結果だけがついて来ないのがもどかしい。阪神・西は6回8安打されながらも2失点の力投。ただ、この日も打線の援護がなく、黒星が大きく先行する7敗目(3勝)となった。

 「最低限じゃないですけど、試合はつくれた。自分なりには仕事はできたのかなと思います。勝ち星は関係ない。自分の仕事を全うするだけ。世間の評価は気にしないので、自分の成績よりもチームの勝ちが大事」

 周囲が同情したくなるような“無援状態”でも、本人は違った。失点は3回の佐野の右越えソロと、5回1死一塁で同じ佐野に打たれた左中間二塁打による2点だが、昨季3打数無安打に抑えていた伏兵に「まさか」を許した。0―2の7回に先頭で打順が回って来たため、代打を送られ79球で降板。自身の黒星よりも長いイニングを投げられなかったことを悔やんだ。

 「9連戦の頭ですしね。短いイニングで降りてしまい、悔しい投球になりました」

 チームの投打がかみ合っていない現状を、経験豊富な右腕は理解している。そこでへこまず、前向きになれるのが西だ。「前半で勝って貯金もあったからこの状況でいられる。まだ借金2ですし、いつでも取り返せる。中継ぎは頑張ってくれていますし、先発も野手も前向きに自分たちのできることをやればいいと思う」。この日のような投球を続けていれば、勝ち星も必ずついて来ると信じる。

 通算5勝0敗でお得意様だったDeNA相手に自身9試合目で初黒星を喫した。5月10日の中日戦で3勝目を挙げて以降、7試合白星から遠ざかるが、矢野監督は「仕事はやってくれたと思う。ずっとこんな感じが続いている」とかばった。トンネルを抜け、トレードマークの笑顔が満開になる日が少しでも早く来ることを願いたい。(山添 晴治)

 ≪3年ぶり7試合勝利ブランク≫西(神)は6回を8安打2失点で今季7敗目。5月10日の中日戦で今季3勝目を挙げて以降、7試合で4連敗している。シーズン中7試合以上の勝利ブランクは自己ワーストの16年8試合(5月1日~6月20日・5敗)以来3年ぶりで、11年のプロ初勝利以降では4度目。シーズンまたぎでは14年8月16日から15年5月3日にかけて12試合(7敗)がある。

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2019年7月3日のニュース