阪神マルテ、6戦連続安打も…直後にスライディングせず帰塁遅れ併殺

[ 2019年7月3日 05:30 ]

セ・リーグ   阪神0―4DeNA ( 2019年7月2日    横浜 )

2回無死一塁、一塁走者・マルテは梅野の二直で戻りきれずアウトになる(撮影・大森 寛明)
Photo By スポニチ

 緩慢とも取られかねないプレーも阪神の敗因の一つだった。6試合連続で「5番・一塁」で先発したマルテは、2回先頭で上茶谷から中前打。6試合連続安打を記録したが、直後の走塁がまずかった。

 次打者・梅野が放った二塁へのハーフライナーで飛び出し、戻りきれずに封殺された。しかも、スライディングをしなかったことで帰塁が遅れた。6月15日のオリックス戦で大山が福留の二遊間への打球で二塁に滑り込まずアウトになり、矢野監督から叱責(しっせき)された。状況は違うが、その後に敵失で再度、走者を出しただけに1死一塁から攻撃できていれば、展開も変わったかもしれず、疑問符が付いた。

 「横浜が勝ったということは相手投手が良かったということ。それでも、もっと貢献したかったね」

 6回無死一、二塁では外角の変化球を強引に引っ張り左飛。鋭い打球で責められないが、走者を進めるという最低限を求めたくなる場面ではあった。8回1死一塁では投ゴロ併殺打。今季の連続無得点を最長の22イニングとする要因の一つとなった。

 この日、昨年までエンゼルスで同僚で同学年のスカッグス投手の訃報が届いた。報道で知ったというマルテは試合前に「若すぎる…。言葉がないくらい残念」と沈痛な表情で話していたが、自身の活躍による勝利をささげることはできなかった。

 ただ、コンスタントに安打を記録する助っ人は、下降気味の打線にあって貴重な存在だ。「毎試合毎試合戦っていくしかない。その中でチームに貢献できるようにやっていきたい」と次戦に目を向けた。(巻木 周平)

続きを表示

2019年7月3日のニュース