松坂、1軍へ万全「いつでも」緩急駆使、2軍戦で4回1失点

[ 2019年6月15日 05:30 ]

ウエスタンで先発登板した松坂(撮影・亀井 直樹)
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 準備は整った。右肩の故障から復帰を目指す中日・松坂がウエスタン・リーグの阪神戦(甲子園)で実戦2度目の登板。先発で4回4安打1失点と好投し、1軍昇格に弾みを付けた。

 「ほどよくピンチがあり、メリハリを付けながら投げることができた。全体的に前回よりボールは良かった」

 3回、先頭・岡崎にソロを被弾し、続く小幡には右前打を浴びたが、動じない。江越を137キロツーシームで遊ゴロ併殺に打ち取ると、熊谷は139キロカットボールで投ゴロ。「ゴロを打たせたい時に打たせられた」。狙い通りに、打者の手元で球を動かし、バットの芯を外した。最速は143キロながら100キロ台のカーブを織り交ぜ、緩急を駆使。「どうストレートを良く見せるかの変化球」と技巧派な一面も見せた。

 次回登板は中6日で21日のウエスタン・リーグ広島戦(ナゴヤ球場)が濃厚だが、1軍に向けて「いつでも行ける気持ちを持ってやっている。後は使ってくれる人の判断」と意欲。門倉2軍投手コーチも「高めに浮く球が少なく、狙ったところにコントロールできている。スタンバイはできたね」とゴーサインを出した。

 同じく肩の故障に苦しむ同学年のソフトバンク・和田が復活し、5日の中日戦で1軍登板を果たした。「やっぱりうれしい。改めて自分も早く戻りたい気持ちになった」と松坂。平成の怪物が1軍マウンドに立つ日は間もなく訪れそうだ。(徳原 麗奈)

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2019年6月15日のニュース