オリ西野、V撃千金三塁打 8回一挙4点「何とかくらいついて事を起こそうと」

[ 2019年6月15日 05:30 ]

交流戦   オリックス6-4阪神 ( 2019年6月14日    京セラD )

8回2死二、三塁、西野は右越えに勝ち越しの2点適時三塁打を放つ(撮影・大森 寛明)
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 お立ち台で、ウオーターシャワーを浴びたオリックス・西野が体を震わせた。「寒いけど、こういうことは初めてだったし、うれしい」。4月7日楽天戦での今季初本塁打は、サイレントトリートメントを受けた。いじられキャラの1メートル67が、今回も大仕事をやってのけた。

 7回までロメロの2ランのみに抑えられていた西に襲いかかったのは8回だ。小田、後藤、福田の3連打などで西を降板に追いやり、さらに藤川の暴投で同点。それでも「勝ち越さないといけない場面」と西野は集中し、2死二、三塁から甘く入ったフォークを強振。打球は糸井の頭上を越える2点適時三塁打となり、三塁ベース上で力強くガッツポーズした。「何とかくらいついて事を起こそうと思った」。西のオリックス戦初勝利も消して、意地を見せた。

 今季は1、2軍を往復し、5日に3度目の昇格。打率は2割にも満たず、苦しんだ。10日の休養日は昼過ぎに1人で室内練習場に現れ、メープル、タモの2種類のバットで打ち込み、打球音の違いで感覚を整えた。「はっと気がついた時に練習したくなって」。ヒントを探すため必死な姿勢が運を味方に引き寄せた。前日は犠打失敗で、あわやの2軍落ちとなったが「きょうの一打はデカい」と巻き返しに成功。チームも2日連続の逆転勝ちで、関西ダービーの初戦をものにするデカい白星となった。(鶴崎 唯史)

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2019年6月15日のニュース