大谷育てた“天才教育”の秘けつとは…父・徹さん「褒めるのも文章に」

[ 2019年6月15日 05:30 ]

レイズ戦でサイクル安打を達成し、記者会見するエンゼルスの大谷翔平
Photo By 共同

 大リーグで大谷翔平(24)がサイクル安打を達成し、サッカーではスペインの名門レアル・マドリードに久保建英(18)の移籍が決定した。同日に大ニュースが飛びこんだ令和のスター2人はどんな教育を受けたのか。大谷の父・徹さんは元社会人野球の選手で少年野球の監督、久保の父・建史さんも大学までサッカーを続けた。経験者の視点から息子をサポートしてきたことが共通するが、ともに「言語」と「コミュニケーション」を重視する教育もしていた。

 徹さんは小学生時代の大谷と「野球ノート」と題した交換日記を続けた。父が練習の評価やアドバイスを書き、息子は反省や課題をつづる。徹さんは、ノートについて「書くことによって頭に入る。褒めるのも文章にした方が良いんじゃないかと思った」と語る。一方、建史さんも「絵本の読み聞かせで想像力と集中力をつける」と幼い頃の教育を振り返っている。

 教育評論家の石川幸夫氏は「日記は思考を言語化し、読み聞かせも言葉を多く聞かせ、子供と会話する。言葉の能力を高めることは思考能力につながる。判断力や先を読む力を伸ばしたのでしょう」と解説。また「それらを通して子供の話を聞いてあげたことも大きい」とコミュニケーションの重要性も挙げ「指示や命令でなく、話を聞くことで、子供本人が能力を引き出していく形をつくっている」と“天才教育”の秘けつを分析した。

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2019年6月15日のニュース