丸が巨人にもたらした新しい風

[ 2019年2月11日 11:00 ]

<巨人紅白戦>2本目のタイムリーを放った丸は、一塁ベース上で小さくガッツポーズ(撮影・森沢裕)
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 巨人の中に、“丸”が浸透している。昔から猛練習が伝統とされる広島でも練習好きと位置づけられてきた丸は、新天地でもそのスタイルを崩すことはない。黙々とバットを振る。居残り特打は当たり前。ナインは「2年連続でMVPを獲った丸さんがあれだけやっている。僕たちはもっとやらないといけない」と声をそろえる。

 同じ左で外野の亀井は連日のアーリーワークに励んでいる。坂本勇や阿部、岡本らは丸とともに打撃論を交わす。打撃練習時にはフェースガード付きヘルメットをかぶる選手が急増。これもまた、広島時代から愛用している丸を真似て試す選手が増えていった。新しい力強い風が吹き、チーム内にも活気が生まれているのは確かだ。

 黙々と練習を続ける姿が重なるのは、06年オフに日本ハムから巨人にFA移籍した小笠原現中日2軍監督だ。周囲に左右されることなく淡々と練習に集中し、移籍1年目の07年に2年連続、野手では史上初のセ・パ両リーグでのMVPを獲得。チームをリーグ優勝に導いた。自らの練習法を突き詰め、反復する姿勢は同じ。07年からのリーグ3連覇、09年の日本一にも大きく貢献している。

 1月下旬の合同自主トレからチームに合流した丸だが、周囲と調和を図りながら、一方で居残り特打を続けるなど練習への妥協はない。「シュッ」とバットをボールにぶつける際に漏らす声は、今や巨人の日常になりつつある。「チームの優勝に貢献するために来たので、頑張りたい」。新生巨人の中心に、丸がどっしりと構える。(記者コラム・川手 達矢)

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