日本ハム 宮台 2回無失点もあの1安打が「やっぱり悔しい」

[ 2019年2月11日 05:30 ]

日本ハム・春季キャンプ ( 2019年2月10日 )

紅白戦で力投する宮台(撮影・会津 智海)
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 東大出身の日本ハム・宮台康平投手(23)が9日(日本時間10日)、アリゾナキャンプで初実戦となる紅白戦で白組の2番手で登板。2回を投げてドラフト同期の清宮幸太郎内野手(19)に許した1安打のみで無失点に抑えた。打者の目が慣れていない時期ながらも、最速143キロを記録。2年目左腕が開幕1軍に向けてアピールに成功した。

 宮台は少しだけ悔しそうな表情を浮かべた。ドラフト同期の清宮に対して142キロの直球を投じてバットを折ったものの打球は中前にポトリ。結果は安打となったが、球威抜群の直球で首脳陣へのアピールには成功した。

 「(清宮に)ヒットを打たれたのは、やっぱり悔しい。1軍のバッターなので雰囲気があった。格上に臨む気持ちで投げました」

 白組の2番手として3回から登板。2死から王柏融に四球を与え、続く清宮には中前打を許した。それでも最後は渡辺を遊ゴロに抑えてピンチを脱出。結局、許した安打は清宮の1本だけで「まだまだ課題はあるけど、ゼロに抑えることができたのはホッとしている」と笑顔も見せた。

 東大出身としても注目を集めた昨季は8月23日のソフトバンク戦(東京ドーム)で念願の1軍デビュー。勝敗はつかなかったが、5回途中まで強力打線を2失点に抑えた。だが、その試合で右股関節を痛めた影響もあり、以降は2軍でシーズン終了を迎えた。オフは股関節の柔軟性や周囲の筋力強化に励み、1軍のアリゾナ行きの切符をゲット。浅間に15球を投じて安打性の打球を0本に抑えた5日(日本時間6日)のフリー打撃登板に続き、またもアピールに成功した。

 見守った栗山監督は「ボールは良かった。だいぶ自分らしくやれるようになっている」と目を細める。このまま実戦で好投を続ければ母校・東大に近い東京ドームで行われる4月5日からの西武3連戦で先発チャンスがもらえる可能性もある。(山田 忠範)

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2019年2月11日のニュース