阪神・矢野監督がヤル 初実戦は2・11紅白戦 しかもいきなり藤原オーナー視察

[ 2019年1月9日 05:30 ]

スタッフ会議に臨む矢野監督(撮影・大森 寛明)
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 阪神の矢野燿大監督(50)が8日、西宮市内で行われた合同スタッフ会議に出席し、春季キャンプの実戦から開幕1軍をかけた選考会となることを明言した。初実戦は2月11日の紅白戦。9日からは鳴尾浜球場で新人合同自主トレもスタートする。

 矢野監督がし烈なサバイバルのゴングを鳴らした。恒例の合同スタッフ会議を実施。春季キャンプ中の2月11日に、紅白戦を開催することがわかった。

 「そこ(初実戦)から競争は、もう始まってるわけやから。どんどん競争の中で生き残って来たやつを使っていく考えは変わっていない。実戦もどんどんやっていくと思う」

 19年の初実戦から開幕1軍入りをかけた選考会がスタートする。まさに生き残りをかけた戦い。すでに2月14日には宜野座球場で楽天と19年初の対外試合を開催することが決定していたが、それに先立つ11日に初実戦となる紅白戦を開催する。当日は藤原オーナーも視察する予定であることも判明。虎の総帥が見守る中で、本格的な球春到来を迎える。

 「いつも言うように(糸井)嘉男とか(福留)孝介とかは、自分らの調整に合わせてやっていけば。やり方も分かっているしね」

 野手では福留、糸井の両ベテランに加えて新外国人のマルテ、投手では藤川、能見、助っ人陣らが特別扱いとなる。しかし、その他の選手は初実戦から真剣勝負。結果だけが選考材料ではないもののドラフト1位の近本を筆頭に若手、中堅選手たちにとっては開幕1軍入りをかけたアピールの場が幕を開ける。

 キャンプの中身に目を向ければ、自主性を重んじるメニューも組み込む予定だ。全体練習以外の早出や居残り練習では、新人以外は選手個人の考えに基づいた主体性を尊重。自らの課題に向き合って、選手がコーチに対してメニューを要望する形となる見込みだ。

 「本人たちに考えさせるのが大事やと思ってる」

 仮に打撃に専念したい選手は時間無制限で白球を向き合うこともよし。一方で納得すれば“早退”することももOKだ。これぞ矢野キャンプ。逆襲を狙う猛虎の春はそこまでやってきている。

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