オリドラ1太田、大谷流けん玉で「集中力」打撃に通じる感覚

[ 2019年1月9日 05:30 ]

得意のけん玉を披露するドラフト1位・太田椋(撮影・井垣 忠夫)
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 オリックスの新人5選手が8日、大阪市内の合宿所「青濤館」に入寮し、ドラフト1位の太田椋内野手(17=天理)が特技でもあるけん玉を持参した。遊ぶためではない。12月の施設見学の際、大谷がかつて打撃の感覚をつかむために「けん玉」を用いていたエピソードを耳にしたことで、「妹のもの」を拝借してのプロ入りだ。

 「野球にどこまで通じるか分からないが、これからやっていこうと思います。集中力が鍛えられると思う」

 入寮すると早速腕前も披露。小学生以来というが「世界一周」と呼ばれる技も起用にこなし「昔の感覚になった」と笑った。自身で調べると「剣先を刺すときに真ん中を射貫く感覚」を大谷が磨いていたといい、感覚を確かめながら宙に浮く玉に集中した。同じドラフト1位で高卒遊撃手の根尾、小園は「負けてはいけない存在」とキッパリ。けん玉王子の目が光った。

 この日は、父で球団打撃投手の暁さんが付き添い、「不安もあるが楽しみもあります。しっかり体づくりをして、色々なことを吸収してほしい」とエールを送った。1月1日には親子でキャッチボール。太田は「(親子としてするのは)最後かもしれない」と表情を引き締めた。1軍に上がれば父の球を打てる。その日までは自分磨きの日々になる。(鶴崎 唯史)

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2019年1月9日のニュース