サトタツ、新しいポジションは広報部 “後継”荒西が最優秀中継ぎ投手に輝いたら…

[ 2019年1月9日 09:30 ]

<オリックス新入団会見>今季から球団広報に就任した佐藤達也氏から15番を引き継いだ荒西祐大は激励を受け笑顔(撮影・井垣 忠夫)
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 新年を迎え、どの会社でも新しい部署で働く人は多い。オリックス球団でも1月1日付けの人事異動があり、新任として入団した中に佐藤達也がいた。13、14年と2年連続で最優秀中継ぎ投手に輝いた、ファンにはなじみ深い右腕だ。昨年限りで現役を引退。新しいポジションは広報部となった。

 初仕事は7、8日と新人選手の入寮時に、マスコミや選手を誘導すること。「分からないことだらけで手一杯です」と、マウンドでは見せないような引きつった顔を見せた。入寮の合間を見つけて、T―岡田や安達に電話連絡。1月は恒例ともなっているが、選手の自主トレ公開日の設定で広報は何かと忙しい。顔を合わせた田口野手総合兼打撃コーチは「う〜ん、似合わんな」と首をひねるばかり。私も多少違和感が残っている。広報部としてのウインドブレーカーが手元になく、昨年まで選手として着ていたものを今も着用。肩の部分に背番号の「15」が記されており、ふいに室内練習場に選手として出てきても違和感はなさそうだ。

 さて、初仕事には縁を感じる出来事もあった。入寮したドラフト3位の荒西は、Honda熊本出身の右腕で、岡野武志監督はかつてHondaの選手でもあった。つまり、Honda出身の佐藤には先輩にあたる。「ぼくが現役のときはHondaの社内にいらっしゃったので接点はないのですが、野球部の先輩ですし、これも縁ですね」という。その教え子が入団し、背番号15を引き継ぐことになったのだ。

 荒西は8日に初対面を果たし「ぼくも佐藤さんのようにファンに愛されて、結果を残せる投手になりたい。マウンドに立ったら打者に向かう強気なところが素晴らしいと思い、自分もそんなタイプなのであこがれています」と誓った。佐藤、荒西と2人の門出を祝うかのような入寮だ。

 荒西は知らないだろうが、佐藤はマウンドを降りると、驚くほど低姿勢な男だ。今回、15が受け継がれることに、「やっぱり縁があったのかな。受け継ぐなんて思っていないですし、付けて頂いたという感じです。こっちが感謝しているくらいです」と予想通りのコメントを残した。

 いつか荒西が最優秀中継ぎ投手にでも輝いたら、タイトルホルダーなどを表彰する「NPB AWARDS」に、佐藤が広報として同行すればいい。これは話題になるだろう。余談だが、2度も手にした記念トロフィーを、佐藤は自宅には飾っておらず、「どこだったかな」と片付けた場所も定かではない。個人タイトルにはあまり興味を示さない。そんなチーム思いなところも、荒西には受け継いでほしい。(オリックス担当 鶴崎唯史)

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