近年は大阪桐蔭と互角の戦い 関大北陽32年ぶり春V王手

[ 2018年5月20日 05:37 ]

春季高校野球大阪大会準決勝   関大北陽5―4初芝立命館 ( 2018年5月19日    大阪シティ信用金庫スタジアム )

 関大北陽が春32年ぶりの優勝に王手をかけた。立役者は背番号10の北口翔大投手(3年)だ。同点の7回2死満塁から登板すると、後続を二ゴロに仕留め、ピンチを脱した。3番手で2回1/3を被安打0の2奪三振、無失点と好投。直後の勝ち越しにつなげた。

 決勝戦の相手は大阪桐蔭に決まった。節目の100回大会を迎える今夏。同じ北ブロックで戦う相手だ。夏を見据えた前哨戦に期待は膨らむ。辻本忠監督は「このチームは精神的に強くなっている。うちはチャレンジャーです。思いきってぶつかるだけです」と平常心を貫く。

 近年の大阪桐蔭にとって、関大北陽は最もやっかいな相手といっていいだろう。昨春は4回戦で対戦した。先発した北口は8回途中5失点で降板。延長10回サヨナラ負けを喫したとはいえ、最後まで接戦を演じた。その北口がイメージするのはスタンドで観戦した16年夏の再現だ。この時は3回戦で対戦し、2―1で勝利を収めている。「あの時の投手は絶対的な存在でした。自分もそうなりたい」――。今夏を占う大一番。背番号10は力の限り、腕を振る覚悟だ。(吉仲 博幸)

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2018年5月20日のニュース