立命大4季ぶり38度目V ドラフト候補・辰己が通算100安打達成

[ 2018年5月20日 17:29 ]

関西学生野球春季リーグ第7節第3日   立命大4―1近大 ( 2018年5月20日    甲子園 )

<立命・近大> 4季ぶりの優勝を決め、マウンド上で喜びを爆発させる立命ナイン (撮影・神原 有沙)
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 関西学生野球春季リーグの立命大―近大3回戦が5月20日、甲子園球場で行われ立命大が4―1で勝って2016年春以来、4季ぶり38度目(旧リーグ含む)の優勝を飾った。

 立役者は今秋ドラフト候補の辰己涼介外野手(4年)だった。初回2死から、近大の左腕・小寺のスライダーを拾った左中間への飛球は中堅手のグラブに当たって落ちた。二塁到達後、少しの時間をへて「H」ランプが点灯。リーグ史上28人目となる通算100安打を達成すると、続く奈良龍之介内野手(4年)の右前打で決勝点となる先制のホームを踏んだ。

 「(100安打目は)球場全体がヒットにしてくれて勢いに乗れた。優勝までプレゼントしてもらって最高ですね」

 小寺には、18日の1回戦で9回1失点完投を許すなど通算6度対戦し一度も勝てていない、チームにとっての難敵だった。攻略すべく、全打者が打席の一番投手寄りに立って得意のスライダー打ちを実践。これまで1試合最高2得点だったが、6回で7安打を浴びせ初めて3点を奪った。

 1年春から試合出場し着実に安打を重ねてきた。83安打で迎えた今春は主将に就任。開幕戦から全10試合で安打を放ち、この日は5回にバント安打も決め101安打まで伸ばした。それでも、「自分の安打、活躍よりチームの勝利、他人の活躍が(本当に)嬉しく思えるようになった」と主将としての喜びが、自身の偉業達成を上回ったという。後藤昇監督も「辰己を主将にしてチームが変わった」と、精神的な成長を認める。

 16年以来、2年ぶりの全日本大学野球選手権出場も決めた。「(リーグ優勝は)通過点と部員にも言ってきた。(本当に)強いと言われるのは優勝してから」と辰己。過去3度の準優勝を上回る、初の大学日本一を本気で狙いにいく。

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2018年5月20日のニュース