慶大 秋春連覇王手 9回2点差追いつき10回郡司サヨナラ打

[ 2018年5月20日 05:30 ]

東京六大学野球第6週第1日   慶大4―3明大 ( 2018年5月19日    神宮 )

<慶大・明大>延長10回無死一塁、慶大・郡司が左中間にサヨナラ適時二塁打を放つ
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 慶大が明大に延長10回、4―3でサヨナラ勝ちした。20日の2回戦で勝てば、2季連続36度目の優勝が決まる。9回に2点差を追い付き、10回に郡司裕也捕手(3年)が適時二塁打を放った。早大は小島和哉投手(4年)が法大を相手に1失点完投し、現役最多タイとなる16勝目を挙げた。

 9回に2点差を追いつき、3―3の延長10回無死一塁。郡司が左中間を破る二塁打を放ち、右手を突き上げた。サヨナラで秋春連覇に王手をかけ「気持ち良かった。チーム全体で最後まで諦めない姿勢が結果に出たと思う」と胸を張った。

 昨秋は6番で、2学年先輩の4番・岩見(現楽天)らとともに7季ぶりの優勝に貢献。今秋は開幕から4番に座った。正捕手で練習時間のほとんどをブルペンで過ごすため「打撃練習は足りなかった」という。それでも授業がある日は朝4時に起床して振り込む。湘南藤沢キャンパスに約1時間以上かけて通い、日吉の寮に戻って全体練習に加え、個人練習で打ち込んだ。その努力が勝負強さと、今季・394の高打率につながっている。捕手としても7投手を好リードし、応援に駆けつけた恩師の佐々木順一朗氏(58=仙台育英前監督)の前で雄姿を見せた。連覇まであと1勝。「優勝にはミラクルがないと」と笑い「完全優勝を目指します」と誓った。 (松井 いつき)

 ◆郡司 裕也(ぐんじ・ゆうや)1997年(平9)12月27日生まれ、千葉県出身の20歳。小6時にロッテ?、中3時に千葉市リトルシニアで全国大会優勝。仙台育英では3年夏の甲子園で準優勝し、U―18日本代表入り。慶大では1年春からリーグ戦に出場し、同年秋から正捕手。昨冬大学日本代表候補入り。1メートル80、83キロ。右投げ右打ち。

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