DeNA筒香 4番2戦連発「監督の思いを受け止めて」

[ 2018年5月20日 05:30 ]

セ・リーグ   DeNA5―1巨人 ( 2018年5月19日    東京D )

<巨・D>初回2死一塁、筒香は左越えに先制2ランを放つ
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 DeNA・筒香が有言実行の一発を放った。初回2死一塁。田口が投じた外角寄りの直球に逆らうことなく、鋭くバットを振り抜いた。今季8号となる逆方向への左越え先制2ランは決勝弾に。前夜は菅野から先制2ランを放ったものの、チームは逆転負け。「あしたは勝ちにつながる一打が出れば」と話していただけに「チームが勝てたことが一番」と胸を張った。

 2試合連続で外角の直球を左翼席に運んでいる。「それができているのは球が見えているということ」。開幕から打順は3番で固定されていたが、5月15日から4番に座る。ラミレス監督は「4番は元々、彼のポジション。打順変更がモチベーションになってくれれば」との思いを込めた。筒香も「いろいろなメッセージがあると思う。監督の思いを受け止めてやっていきたい」と話すように、自らに求められていることは理解している。

 打率は2割5分を下回る。今月上旬にはロペスのバットを借りて打席に入った試合もあった。「重さや形はほぼ同じだけど、少しグリップが太い。(求めているのは)スイングする感覚ですね」と説明する。さらにラミレス監督が「昨日(18日)の練習からスタンス(の広さ)を少し変え、本人も“いい感じ”だと言っていた」と明かしたように、試行錯誤は続いている。

 チームは3位に再浮上し、勝率も5割に戻った。「どんな選手でもスランプはある。筒香が打ち始めれば、チームはもっと上昇する」と指揮官は話す。チームの浮沈の鍵を、筒香が握っている。 (重光 晋太郎)

 《肩書付きの殊勲本塁打セ最多7本》筒香(D)が初回に先制8号2ラン。今季肩書付きの殊勲本塁打は7本目で、セではバレンティン(ヤ)の6本を抜いて最多になった。田口(巨)からはプロ入り初アーチだが、これで対戦成績は25打数10安打(打率.400)と左腕を苦にしない。また、今季の筒香はデーゲームで打率.357、5本塁打、19打点。ナイターが打率.167、3本塁打、8打点だからデーゲームでの強さが目立つ。

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