大阪桐蔭V “二刀流”根尾ひとり舞台 23号満弾&完封

[ 2018年5月20日 13:34 ]

春季高校野球大阪大会決勝   大阪桐蔭9―0関大北陽 ( 2018年5月20日    大阪シティ信用金庫スタジアム )

<大阪桐蔭・関大北陽>3回、右翼へ満塁弾を放った大阪桐蔭の根尾
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 大阪桐蔭が関大北陽を破り、2年連続11度目の優勝を飾った。大阪桐蔭は2016年秋の3位決定戦から府大会は破竹の31連勝。17年春から4季連続で大阪の頂点に立った。

 今秋ドラフト1位候補の投打二刀流がさらに凄みを増した。根尾昂内野手(3年)は「4番・投手」で先発。両軍スコアレスで迎えた3回1死満塁の絶好機で燃えた。2球目をフルスイング。弾丸ライナーで右翼へ満塁弾を放り込んだ。高校通算23本目の一撃でチームは加速した。

 史上3校目の選抜連覇を成し遂げた決勝・智弁和歌山戦以来となる先発マウンドでも躍動した。6回は1死満塁のピンチを招いたが、後続を空振り三振と投邪飛に封じた。9回無失点。関大北陽打線を寄せ付けなかった。「誰が出ても勝ちきる。全員野球で勝つのが春の大会の位置づけです」。新戦力も台頭した春。まさに有言実行で大阪を制した。

 節目の100回大会を迎える今夏。大阪は南北計2代表が甲子園に出場する。両校は同じ北地区で戦うライバルだ。近年の大阪桐蔭にとって、関大北陽は最もやっかいな相手といっていいだろう。昨春の府大会は4回戦で対戦。延長10回サヨナラ勝ちの接戦だった。16年夏は3回戦で対戦し、この時は関大北陽に1―2で屈した。根尾は当時1年生でベンチ入りしていた。先輩の無念を投打で振り払った。

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2018年5月20日のニュース